ナット・キング・コールの「アフター・ミッドナイト」を聴いてみた。

「まぁ、これからは好きな酒も控えめにしなければ・・・。」
なんて事を少し真面目に考えたからだ。
・・・とそこまでは良いのだが、休肝日に音楽を聴くと調子が狂う。ノリの良いロックも、とろけるようなジャズナンバーも、一緒に叫びたくなるようなブルースも、どうもイマイチぴんとこないのだ。色々と考えた末に、
「せっかく酔ってないんだから、ここは真面目に正統派のクラシック音楽でも聴こうか?」
なんて事も考えたが、音源がほとんど無い。そうこうしているうちに何となく休肝日に定着しつつあるのが、ジャズ界の正統派「ナット・キング・コール」だ。
先日聴いたのは超有名盤の「アフター・ミッドナイト」で、彼の歌声なら水割りを我慢して、番茶をすすりながらでも十分満足出来るのだ。
ナット・キング・コールに関してオヤジには古い思い出がある。小学生の頃、実家に彼のアルバムがあり時々聴いては喜んでいたのだ。当時は「ナット・キング・コール」という名前さえ知らなかったけれど、甘くて個性的な歌声はオヤジの記憶の中に深く刻まれていて、大人になってジャズを聴くようになり、あの歌声に再会した時には、何とも言えない懐かしさと嬉しさがこみ上げてきた事を覚えている。
話を「アフター・ミッドナイト」に戻すが、このアルバムの歌が素晴らしいのは当り前なのだが、もう一つ忘れてはならないのは、ナット・キング・コールのピアノプレイだ。歌同様に実に良いピアノを弾いている。こういうのを聴いていると、
「天は二物を与えず。」
なんて言葉が嘘っぽくてしょうがないのだ。
それにしてもこの休肝日、案外厄介なモノで、
「ナット・キング・コールに飽きたら、次は何を聴こう?」
そんな事を考えると悩みは尽きないのだ。困ったものだ・・・。
It's Onlly A Paper Moon/Nat King Cole
[Music Nat King Cole]
FC2タグ : ナット・キング・コール アフター・ミッドナイト 休肝日 |
Category: Jazz/Fusion | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |