
前回の
ジョニ・ミッチェルの記事でベーシストの
ジャコ・パストリアスの事に触れたが、このジャコ・パストリアスというベーシストは、オヤジが大学生の頃
(←1980年代の前半ですね。)絶大なる人気を誇っていた。当時、ベースプレイの主流は
スラップだったかも知れないが、音の作り方としてはスラップとは正反対の
フレットレスベースから立ち上がる独特の音色と、人間業とは思えないテクニックを駆使した演奏は神の領域的イメージを我々に与えたように記憶している。
一方、同じくスラップを使わずに演奏するベーシストで、ジャコのような圧倒的な個性はないが、よくよく耳を傾けると非常に複雑でテクニカルな演奏をするベーシストに
アンソニー・ジャクソンという人がいた。
(←故人みたいな書き方だけど、今でもいます。)1970年代から80年代の
フュージョン系のアルバムを聴いてゆくと、あっちこっちに参加している名ベーシストだ。当時のフュージョンを聴き倒したオヤジのような人間には、
『アンソニーのベースをスティーブ・ガッドのドラムが支えている』というのが一つのパターンで、この2人のリズムセクションと聞いただけで、
「いいに決まってる!」 と言いたくなるのだ。
先日も、
アル・ディ・メオラの懐かしいアルバム
「エレクトリック・ランデブー」を聴いてみるに、メインのギタープレイそっちのけで、リズムセクションの2人の演奏ばかり聴いて、懐かしさのあまり悶絶してしまった。
(←嘘です。でもそれだけ懐かしかったという事です。) 「エレクトリック・ランデブー」はオヤジが大学に入学した頃に話題になっていたアルバムで、ロック色を強めた
アル・ディ・メオラのギタープレイをコピーしてる奴がキャンパスのあちこちにいたような記憶がある。そんな訳でとても懐かしい1枚なのだが、今聴いてみると何となく本来の
アル・ディ・メオラのスタイルとは少し異なるような気がする。
『何がしたいのかよく分からないアルバム・・・。』 そんな風に感じてしまうのだ。でもまぁ、あんまり深く考えるのは止めておこう。懐かしいから文句は言いません。以上。
Al DiMeola - God Bird Change [Music Al Di Meola]