オーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」を聴いてみた。

「何じゃコレは?馬鹿じゃなかろうか・・・?」
と思うアルバムが時々ある。
ミュージシャンも馬鹿を承知で演奏しているのなら聴く方も楽しいのだが、大真面目で演奏した音楽が馬鹿に聴こえる事があるので困るのだ。
僕の経験上、大真面目な馬鹿は大化けする事が多い。つまり、
「馬鹿に聴こえるけど、これが個性なんじゃ!」
と気が付き、何度か聴いて頭にこびりつく頃には大いに気に入って、
「名盤じゃ!名盤じゃ!」
と言いたくなってくるという事なのだ。
オーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」も最初の印象は馬鹿だった。
「お前ら、真面目にやっとるのか!?」
と言いたくなった。でも何度か聴くうちに、微妙にずれた演奏の間に見え隠れする、『普通じゃない何か』の存在に気が付き、だんだんと分かるようになって来たのだ。まぁ
「名盤じゃ!名盤じゃ!」
と叫ぶほど気に入っている訳ではまだ無いのだが・・・・・。
オーネット・コールマンというとフリー・ジャズの開祖のように言われるが、そんなヤヤコシイ事は考えないで、「ジャズ来るべきもの」は、
「なんやオモロイで~。聴いてみなはれ!」
と、軽く関西弁でお薦めしたくなるアルバムなんだと思うようにしている。
[Music Ornette Coleman]
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