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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ サンダー・ライブ
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カシオペアの「スペース・ロード」で思い出す台風の話。

2008.04.19 Sat
サンダー・ライブ

 高3の頃、僕の住んでいた下宿には、同じ学校の同級生が4人、下級生が3人住んでいた。皆それぞれ、多かれ少なかれ音楽が好きで、その中の2人がバンドをやっていた関係もあり、今思うと、実にメロディアスな下宿だったと思う。
 個人個人の音楽的な趣味を書き始めると、キリがないので止めるが、ロックばかりか、フュージョンニューミュージック、歌謡曲、果ては、応援部だったY田君などは軍歌のLPを聴いたりしていた。
 でもって、しょっちゅう誰かの部屋に集まって、くだらない話をしたり、意味もなく皆で自転車飛ばして、桂浜まで海を見に行ったりと、実に自由で呑気な生活をしていたのだ。
 夏休みも終り、2学期が始まってすぐの頃、台風が高知県に接近してきた事がある。ラジオの情報によると、夜半から風雨が強まり、早朝には高知県に上陸するとの情報だった。
 僕達は、
「おい~。台風が来るぞ~。この辺は土地が低いき、水でも出たら浸かるぞ~。こりゃ~、参ったにゃ~。」
 などと騒ぎながら、顔はしっかり笑っている。台風が嬉しくてしょうがないのだ。
 そもそも台風慣れしている土佐人は、大人でさえも台風が来ると、
「よっしゃ~!波を見に行くぞ~。」
 などと言い始め、車を連ねて桂浜へ出かけたりする不思議な習性があるので、アホ盛りの高校生の僕らが喜ばない訳ないのだ。
 さて話は変わるが、その日から数日前に、僕にはもう一つ嬉しい事があったのだ。それは、同じ下宿のドラマーのN田君が友人からカシオペアのアルバム「サンダー・ライブ」を借りてきて、ダビングしてくれた事であった。
 カシオペアは、以前にセカンドアルバムの「スーパー・フライト」を耳にして、
「聴き易くてなかなか、いいじゃなぃ~。」
 なんて思っていたのだが、N田君の部屋で「サンダー・ライブ」をダビングしながら聴き始め、1曲目の「スペース・ロード」を聴き終った時に、
「おいおい~、カシオペアって、こんな演奏するグループなんや~。これは、すごいぞ~。」
 と、マジに感動してしまった。
 それまで自分が持っていたカシオペアのイメージは、
“CMのバックで使うような、気持ちの良い音楽”
 だったが、このアルバムを聴いて、
“覚え易いメロディーの裏に隠れた高度な演奏テクニックとコンビネーションを楽しく聴かせる、なんとも憎たらしいバンド”
 に変わってしまった。
 また、それと同時に、
「やられた!このバンドは受けるぞ!」
 とも、思った事だ。
 というのは、当時の僕みたいな楽器を弾くフュージョン好きの人間にとっては、カシオペアの曲の中にある様々な仕掛けは、どれもが、もし彼等ほどの演奏テクニックがあれば、やってみたくてしょうがない事だったからだ。そんな訳で、出来たてのダビングテープをすぐに部屋に持ち帰り、毎晩のように聴いていた。
 台風接近の当日も例外ではなく、風雨が強まる中で、
「どうせ、明日は、学校は休みやろ~。」
 と思いながら、何度も、何度も聴いていた記憶がある。
 翌日、我々の予想に反して台風は西に逸れ、学校も2時間遅れの3時間目からしっかりと授業を行う事になった。
 朝食後、皆で三階の洗濯干し場に集まって、台風の影響が感じられる湿っぽい風に当たりながら、
「あ~あ~。学校あるがか~。それにしても、めんどくさいの~。」
 なんて言いながら、登校までの時間を潰していた。
 この時も、僕の部屋のカセットテープレコーダーからは、カシオペア「サンダー・ライブ」が流れていた気がするのだ。
 そんな事を思い出しながら聴いてみました。「スペース・ロード」。
 まずは、この曲の素晴らしい疾走感に改めて興奮してしまう。4人の演奏は中弛みする事なく最後まで“これでもか~!これでもか~!”と押しまくる。その上に、古いライブアルバムにも関わらず、非常に4人の音のバランスが良い。かなり早いギターのアドリブも複雑なベースラインも、一音、一音がシンプルできれいに聴き取れるのだ。
 今回、久しぶりにカシオペアを聴いてみたが、全然古い感じがしなくて、逆に音がシンプルな分、新鮮な感じを受けてちょっと驚いてしまった。
 いずれにしろ、この当時、こんなすごい演奏のアルバムがあった事自体、今考えると驚異的な事で、それを高校生の頃にリアルタイムで聴けた事は、結構幸せな事だったのではないかと思うのだ。

Casiopea : Space Road


 


[Music カシオペア]


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Category: 高校3年の頃 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |