ジム・オルークの「ユリイカ」を聴いてみた。

「南国土佐だぜ!」
などとは間違っても言えない一日だった。
こうなると、オヤジはもう何もしない。寒いのが大嫌いだから、家から一歩も外に出ない。ヒートテックにトレーナー、その上にフリースまで着込んで、ユニクロの広告塔のような格好で炬燵にもぐり込み、トイレ以外は動かない。一日中炬燵でテレビを見て、飽きたら音楽を流しながら読書、それにも飽きたらうたた寝する。昼食には熱い天ぷら蕎麦を食べ、合間にお茶を飲みながら煎餅をつまみ、夜は焼き海苔で熱燗を2合飲み・・・とまぁ、完全なるダメ人間の一日を過ごしてしまった。
で、このダメ人間が半分夢の中で聴いていたのが、ジム・オルークの「ユリイカ」だ。このアルバム、見ての通り、ジャケットからしてダメ人間っていうか、かなり問題があるけど、中身は全然ダメじゃない。ポップで美しい曲の数々は、炬燵でまどろむダメオヤジを心豊かで幸せな気分にしてくれる。
オヤジは、ジム・オルークってアーティストは20年以上も昔から知っていたが、その音響博士的な評判からずっと敬遠していた経緯がある。どうせ、小難しい音楽作って、『お前らには分からないだろうけどねぇ。』的な雰囲気を醸し、それに憧れるアホどもが、
「ジム・オルークこそ最先端の音楽だ。」
みたいなことを言っているようでならなかったのだ。(←実にヒネクレた考え方だけどさ・・・)
ところが、10年程前にこの「ユリイカ」を耳にして、
「あらまぁ!」
って、かなり驚いた事を思い出す。オヤジの持っていたイメージとは全く異なり、自然で、優しくて、そして上品で。でもよく聴くとそれぞれの楽曲が結構凝っていて聴き所も多く・・・とまぁ、要するに気に入ってしまったのだ。
以来、「ユリイカ」は時々お世話になる1枚で、思い出したように流す事が多い。このアルバムの良い点は、家でも車の中でも、晴れでも雨でも、朝でも夜でも、夏でも冬でも、オールマイティーに聴けて違和感が無い所だと思っている。そんなアルバムって滅多にないから、目立たないけど貴重なアルバムだとオヤジは思っている。
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[M;Jim O’Rourke]



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