ジャパンの「錻力の太鼓」を聴いてみた。

昔からこういう出し物は、お約束の女装キャラが登場して見物人の笑いを取るのが常套手段で、今回も例外なく汗臭そうなニイチャンが化粧と金髪のカツラで登場し、アイドル系のダンスをして笑いを取っていた。しかし中には綺麗な奴もいるもんで、体型が華奢で小柄な奴が上手く女装をすると、ビジュアル系バンドのメンバーみたいで、
「ほう・・・なかなかカッコイイじゃん。」
なんて思ったりして、まぁ、なかなか面白い体育祭であった。
さて、そんな事から思い出した訳でもないのだが、ふと頭に浮かんだのがアルバム「錻力の太鼓」のジャパンである。このジャパンというバンド、オヤジの中ではビジュアル系のバンドの元祖みたいなイメージがあって非常に懐かしい。但し、彼らが騒がれていた1970年代の終わりの頃には、オヤジはジャパンに対して、
「ケッ!化粧して気持ちの悪い奴らやのう!」
くらいの印象しか無く、彼らの外見が災いしてジャパンの音楽の本質的な部分に触れる事は全く無かった。
時は過ぎて30代も半ばの頃、ジャパンのベーシストのミック・カーンのプレイを真面目に耳にする機会があり、
「あらま・・・この人、こんな変なベース弾くんだ・・・。」
そんな事に気が付き、当時既に名盤と呼ばれていた「錻力の太鼓」を初めて聴いたのを思い出した。
「錻力の太鼓」を聴くと、ジャパンの音楽の好き嫌いは別にして、彼らが非常に個性的で独自の世界観を持っている事が一発で分かる。特にミック・カーンのベースプレイは変態以外の何者でもないと思うが、一方で、
「でも、このプレイは完全にアリだよなぁ・・・。」
そう思わせるのだ。
正直な所、オヤジはジャパンというバンドをどう評価して良いのか分からないが、唯一、
「実際にベースを弾いていた若い頃に彼等の音楽をもっと知っておくべきだった・・・。」
そんな思いを強く持っている。
Japan - The Art of Parties
Japan - Talking Drum
Still Life in Mobile Homes - Japan
[Music bandJapan]




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Category: Rock/Pops | Comment(4) | Trackback(0) | top↑ |