キース・ジャレットの「スタンダーズ・Vol.2」を聴いてみた。

「まぁ、年齢的にも神経痛ってやつかなぁ?」
なんてちょっとショックを受けながら、患部を湿布してよちよち歩きで働いていた次第だ。
2日程で足の痛みはすっかり引いたが、左足を庇って歩いたせいか、今度は右の腰が猛烈に痛くなった。会社で座っているだけで嫌な痛みがジワジワと押し寄せて来て冷や汗が出る始末だ。次は腰に湿布である。そんなヨレヨレの状態で週末を迎え、日曜日の夜ふと気が付いたのだが、何となく喉が痛い。
「ん・・?風邪引きそうかな・・?」
そう思い、薬を飲んだが遅かった。月曜日には咳が出始め、火曜日に会社で発熱した。水曜日にはとうとう会社を休み、一日中布団の中で嫌な風邪と戦う事になってしまった。ホントついてないのだ。
でも、風邪の熱と戦いながら音楽だけは布団の中でキチンと聴いていた。キース・ジャレットのアルバム「スタンダーズ・Vol.2」だ。
「何で、Vol.1じゃないんだよ?」
って言われそうだが、単にVol.1がすぐに見つからなかっただけで、そんな事より、
「キース・ジャレットのピアノは、体調が悪い時でも聴けるんじゃないの?」
なんて事が頭に浮かんだのが大正解だったのだ。
キースの奏でるスタンダードは、音楽の海を静かに漂い、普段は行けない深海までゆっくりと潜ってゆくような感じがする。熱でシンドイ体をゆっくり包み、オヤジに、
「こういう時は、結局正統派の音楽が安心なんだよなぁ・・・。」
なんて事を感じさせながら、深い眠りの世界へ徐々に誘ってくれた。まぁ、随所に出てくる彼独特の唸り声は少々気になったけどさ・・・。久しぶりに聴く名盤だった。
[Music Keith Jarrett]




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