チャールズ・ミンガスの「直立猿人」を聴いてみた。

「ロックばっかり話題にしてると、ブログのバランスが取れない・・・。」
なんて妙に几帳面な事が頭をよぎったからだ。
さて、こんな感じでジャズに対する欲求とは関係ない事務的な考えが出発点なので、普段は絶対聴かないようなアルバムを選択した。チャールズ・ミンガスの名盤「直立猿人」だ。
このアルバムが大名盤である事は、オヤジみたいなボンクラでも重々承知しているのだが、自信を持って言うが、1回しか聴いた事がない。理由はチャールズ・ミンガスというミュージシャンがオヤジはあんまり好きではないからだ。
「何故好きじゃないのか?」
と聞かれても困るのだが、簡単に言うと、彼の音楽の良さがよく分からなかったからかも知れない。とにかくジャズを聴き始めた20代後半の頃、彼のアルバムはいずれの作品も、
「よく分からないなぁ・・・コレ」
みたいな感想だった記憶があるのだ。
ところが、当時よりも音楽に対する頭が何倍も柔らかくなっているせいか(←音楽以外の頭はガンコジジイになってるけど。)約20年ぶりに聴いた「直立猿人」はよく分かる気がした。
「『直立猿人』というタイトルと曲の雰囲気が一致しているよなぁ・・。」
そう感じる事が出来た上に、アルバム全体を一つの作品としてイメージする事が出来て、結構感動してしまったのだ。
いやはや、人間年齢を重ねるものである。昔は何も感じなかったアルバムがよく分かるのだ。こういう体験をすると、
「ジジイになるのもイイかも知れない・・。」
そう思ってしまう。
[Music Charles Mingus]




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