ハービー・ハンコックの「処女航海」を聴いてみた。

古いジャズに興味の無い人は、
「なんじゃこりゃ・・・。つまらんのう・・・。」
と思うかもしれないが、御勘弁願いたいのだ。
さて、今回はハービー・ハンコックの「処女航海」のお話をしたい。
このアルバムを最初に聴いたのは僕がジャズを聴き始めた20代半ばの頃で、今から20年以上昔の事だ。当時非常に気に入ったアルバムの一つで、会社が休みの日に何度も流した事を覚えている。
それまで僕の中のハービー・ハンコックはエレクトリックでファンキーなイメージがほとんどを占めていた。しかし「処女航海」を聴いた事で、僕はアコースティックなハービーの素晴らしさを発見し、
「こりゃ~本物のジャズピアニストじゃ!エレクトリック路線よりアコースティック路線の方が、全然凄いわ・・・。」
と、彼に対する考え方を全く変えてしまったのだ。
まだ、ハービーがマイルスのアルバムに関わった事や、アルバム「ヘッドハンターズ」の事、VSOPの活動など彼の音楽の変遷を全然知らない頃の事で、僕は、ただ純粋に「処女航海」を聴いて感動していたのだ。
今回聴いてみても、昔と変わらず感動的な時間が過ぎてゆく。
「何も知らなくても良いモノは、良い。」
当り前だが、そう感じさせるアルバムなのだ。
[Music Herbie Hancock]
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