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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ ヒア・カムズ・ザ・サン
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秋の木漏れ日と勘違いの鼻歌

2009.09.26 Sat
 シルバーウィーク中に女房とちょっとした願掛けの為に、竹林寺というお寺へ行ってきた。
 竹林寺というのは四国八十八箇所の三十一番札所で、高知市の五台山という山の頂上付近にある。本堂の他にも五重の塔や大師堂、立派な山門などがあり、なかなか風情がある良いお寺なのだ。
 我々夫婦はここ数年来、何かお願い事をする時はこの竹林寺を訪れる事が多く、今回で5回目の訪問となったが、この日は本堂へ続く石段の周りの木々が秋の日差しに輝いて美しく、実に清々しい気分になった事だった。
竹林寺の木漏れ日 その時の画像がコレなんですけど、
「どうです?綺麗でしょ?」
 こんな美しい光景を久しぶりに見たオヤジは、緑の木立の中を通り抜ける事によって、体の隅々に残ったアルコールが自然の力で浄化されてゆくような気分になり、
「こういうのを森林浴って言うのかね?実に何とも気持ちがイイもんじゃ。」
 などと独り言を呟いた上に、人目も気にせずにフンフンフン~と鼻歌の一つも歌っていたのだ。
 さて、相変わらず前置きが長くて申し訳ないのだが、今回のお話はこの時自然に出て来た鼻歌の事なのだ。
 僕がこの時思わず口ずさんだ曲は、ビートルズ「ヒア・カムズ・ザ・サン」だった。言わずと知れた、ジョージ・ハリスン作の名曲で、誰でも一度は聴いた事がある超有名な曲だ。
 オヤジは歌いながら、
「う~む・・・しかし、この曲は風景そのままじゃないか。俺って想像力に欠けるよなぁ・・・。もうちょっとマニアックな曲は浮かばないもんかね?」
 なんて思ったのだが、頭に浮かんだものはしょうがない。一人イイ気になって下手糞な鼻歌を続けていたのだった。
 その後帰宅してから、
「この鼻歌の事でもブログの記事にするかな?」
 そう思った僕は、
「もう少しキチンと『ヒア・カムズ・ザ・サン』を聴いてみるべ。」
 そう考え、ビートルズのアルバム、「アビイ・ロード」のCDを引っ張り出した。
アビイ・ロード 「ヒア・カムズ・ザ・サン」だけ聴くのでは勿体ないので、最初から流し始めると、名曲に次ぐ名曲で、
「さすがにこの辺のアルバムともなると、ビートルズの中でも1~2を争うぐらい素晴らしいよなぁ・・・。」
 なんて事を考えているうちに、問題の「ヒア・カムズ・ザ・サン」が流れ始めた。
「おお・・・久しぶりに聴くとイイもんじゃ。俺の鼻歌なんかと全然違うわ。竹林寺の緑と木漏れ日が頭に浮かんでくるぞ。」
 そう思いながら、再びイイ気になっていたのだが、同時にほんの少しなのだが、何となく引っ掛かるような違和感を持ったのだ。
「ん!?」
 そう感じたオヤジは、聴き終わった後で試しに「ヒア・カムズ・ザ・サン」の事をネットで調べてみた。すると、「ヒア・カムズ・ザ・サン」という曲は冬が終り、春の訪れを歓迎する曲であり、春の柔らかい日差しを歌った曲である事が分かったのだ。
 確かによくよく聴いてみると、この曲には秋の木漏れ日よりも、春の草原を包み込むような柔らかい日差しの方が全然しっくり来るのだ。これがフッとオヤジの頭をよぎった違和感の正体だったのだ。
「想像力に欠ける上に、間違った想像をするんだから、マヌケな事だ・・・。」
 と、自分のアホさ加減が嫌になりつつ、
「でも、竹林寺の秋の木漏れ日風景にも合ってるんじゃないのこの曲?」
 と、負け惜しみを呟きながら、無理な考えを捨てきれないオヤジだったのだ。
 しかし、ちょっと冷静になって考えてみると、ビートルズの名曲でさえこんな調子なのだから、オヤジがその辺の風景を見て頭に浮かべてイイ気になる曲は、作ったアーティストからすると信じられない程ピント外れの風景ばかりに違いないと思えて、結構寂しかった。
「そんな事当り前よ!どんな風景を想像しようが、聴く方の勝手なんだから!」
 とも言われそうだが、曲の季節感を勘違いするなんて、四季の国の日本人としてあるまじき勘違いだと思えてならなかったのだ。
 この日、自分のセンスにちょっと幻滅したオヤジなのだ。

THE BEATLES- HERE COMES THE SUN


 
[Music Beatles]



Theme:音楽的ひとりごと | Genre:音楽 |
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Category: 自分勝手な話 | Comment(8) | Trackback(0) | top↑ |