チック・コリアの「フレンズ」を聴いてみた。

「んじゃぁ、もう少し具体的に何がイイわけ?」
と突っ込まれると、答えに困るのだ。
オヤジのイメージでは、チック・コリアのピアノは軽い。これは決して悪い意味では無く、彼のピアノの魅力の一つは、煽りたてるリズムに乗ってタップダンスを踊るかのように跳ねあがる音質とフレーズにあると思っているのだ。
先週、そんなイメージを強く感じるアルバム「フレンズ」を聴いた。
このアルバムは僕が大学に入学したての頃、初めて聴いたチック・コリアのアルバムだ。当初はスティーヴ・ガッドのドラムプレイが聴きたくて手にした記憶があるが、何度か聴き込むうちに、確かにガッドのドラムプレイも凄いが、それ以上にアルバムタイトルの「フレンズ」そのままに、4人のメンバーが楽しみながら演奏している雰囲気が気に入って、
「いや~、物凄くテクニカルだけど、肩の力が抜けていて気持ちイイよなぁ・・・。」
そう感じるようになったのだ。
そして当時の僕は、『音楽というのは、演奏する当事者が楽しくないと何も伝わらない!』という、実にあたりまえの事を「フレンズ」で再確認した記憶がある。
今回聴いたのは、当時ダビングした古いカセットテープなので、決して音が良いとは言えなかったが、それでも若い頃に感じた事を思い出す事が出来て、実に有難かったのだ。
[Music Chick Corea]
FC2タグ : チック・コリア フレンズ |
Category: Jazz/Fusion | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |