ブラックモアズ・ナイトの「アンダー・ア・バイオレット・ムーン」を聴いてみた。

「剣客商売」の主人公、秋山小兵衛は剣の達人でありながら、息子よりも年が若い後妻の“おはる”と一緒に江戸の外れで静かに隠居暮らしをしている。オヤジは、
「俺も『隠居暮らし』をしてみたいもんじゃ・・・。」
などと馬鹿な事を考えながら時々「剣客商売」を読むのだが、この時は読みながらギタリストのリッチー・ブラックモアの事が頭に浮かんだのだ。
「はぁ?意味が分からんし・・。」
なんて声が聞こえてきそうだが、まぁ話を聞いて欲しい。
ディープ・パープルやレインボーで活躍したギタリストのリッチー・ブラックモアは、現在ブラックモアズ・ナイトというバンドで活動している。このバンドのヴォーカリストのキャンディス・ナイトはリッチー・ブラックモアの奥様であり、リッチーと比べると30歳近く若い女房である。その上、このバンドはヨーロッパの小さなホールを中心に活動しているようで、過去の栄光から身を隠すように静かに音楽を楽しむリッチーの姿からは、秋山小兵衛のような「隠居」というイメージが浮かんで来るのだ。
思い付きついでにブラックモアズ・ナイトのアルバム「アンダー・ア・バイオレット・ムーン」を流してみたが、リッチーお得意の中世をイメージさせるクラシック的なアプローチが冴えていて、アコースティックギターの音色もなかなか良い。絶対に大ヒットする事は無いであろう曲ばかりだが、「隠居」を目指すオヤジとしては、リッチーのこんな音楽のやり方は憧れなのだ。
[Music Blackmore's Night]




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Category: Rock/Pops | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |