ビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」を聴いてみた。

オヤジがこのアルバムを知ったのは80年代の半ば、大学生活が終わろうとしている頃だった。当時のオヤジは、音楽的にギンギンに突っ張ってた時期で、ビーチ・ボーイズを流して喜ぶような学生ではなかった。その上、あの頃オヤジが彼等に持っていたイメージは、サーフィンとか西海岸とかで、この「ペット・サウンズ」の中身とは全くちがう。
「んじゃ、どうして聴いたのか?」
って話だが、当時マスコミで何故か頻繁に「ペット・サウンズ」が取り上げられたように記憶している。やれ『有名ミュージシャンが衝撃を受けた』とか『今に続く洋楽のルーツはこの1枚にある』だとか、まぁそんな話題だったと思うが、ミーハーなオヤジはこの話にすぐ飛びついたわけだ。
早速レンタルレコード店で借りて聴いたが、感想は、
「はぁ??普通じゃんコレ・・・」
とまぁ、そんなもんだったと記憶している。そしていつしか「ペット・サウンズ」はオヤジの中で“お蔵入り”となり、あまり聴かないアルバムとなってしまった。
ところが、今回久しぶりに真面目に「ペット・サウンズ」を聴いて、オヤジは80年代にこのアルバムが再評価された意味が分かったような気がしている。
まず、「ペット・サウンズ」はある程度の音楽的バックグラウンドが無いと理解出来ないアルバムで、それが無いと入り込むのに時間がかかり、場合によっては門前払いをくらう。だから、60年代から80年代にかけて洋楽がどう進化してきたかの概要が頭になかった当時のオヤジには、66年発売のこのアルバムが80年代に持ち上げられる理由を理解するのは無理だ。
あれから30年もの時間が経過してやっとオヤジが解ったのは、当時の「ペット・サウンズ」の評価は、いわゆる音楽通と呼ばれるような人々が、ずっと洋楽を聴いてきた人にしか分からないこのアルバムの核心部分の快感に気付き、その快感が60年代にあたかもノストラダムスの大予言の如く仕込まれていたという驚きにあったとオヤジは考えている。
・・・って、何やら意味不明な話をしてしまったようで・・スマン、スマン。
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Category: Rock/Pops | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |