ポール・チェンバースの「ベース・オン・トップ」を聴いてみた。

ジャズ研の部室では、音楽話だけではなく、同級生のT口君からウッド・ベースの弾き方を教えてもらう事も楽しみの一つで、その時初めてウッド・ベースを弾いて、
「こりゃ~なんて恵まれない楽器なんじゃ・・・。」
そう思った事を思い出す。
楽器自体が大きく持ち運びが不便で、演奏するのにエレキ・ベースの何倍ものパワーが必要だ。その上音が小さく分かり辛いとなると、当時は、
「あ~あ、やっぱ俺は電気ベースの方が向いてるわ・・・。」
なんて事を考えていたのだ。
何故急にこんな事を思い出したかと言うと、ポール・チェンバースのアルバム「ベース・オン・トップ」のジャケットが目に入ったからだ。別に、当時このアルバムを聴いていた訳では無いのだが、薄暗いジャズ研の部室の雰囲気をこのジャケットが連想させるのだ。
さて、アルバムの中身は?と言うと、こりゃあもう名盤中の名盤だから、今更どうのこうのも無いのだが、
「ベースを楽しもう!」
と思うなら、うってつけのアルバムで、彼の職人技とも言うべき渋いベースが十分に聴けるのだ。
でも、そんな事よりも僕の中には、薄暗いジャズ研の部室でウッド・ベースを抱えている自分の姿がボンヤリと頭に浮かぶ不思議なアルバムなのだ。
[Music Paul Chambers]
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