グローバー・ワシントン・Jrの「ワインライト」を聴いてみた。

大学生の頃クラスの友人に、
「音楽サークルでフュージョン・バンドをやってる。」
なんて話をすると、
「グローバー・ワシントン・Jrみないな?」
なんて事を言われた記憶があるので、あの頃はコアな音楽好きでなくても、彼のアルバムを聴いていたのであろう。オヤジの場合、若い頃は皆が話題にするミュージシャンを馬鹿にする事で、
「俺はその辺の奴らとは違うんだからな!」
的なスタンスを保ちたくてしょうがなかっので(←しょうもない話だけど、特にジャズ系のミュージシャンに関してはそうだった。)そういう質問には、
「いや、そんなメジャーなミュージシャンの音楽じゃないけどねぇ・・・。」
などと、嫌味な受け答えをした事だった。
さて、そんなグローバー・ワシントン・Jrだが、この「ワインライト」こそ『ミーハー』との評判のきっかけとなったアルバムなのだ。馬鹿にしつつも当時キチンと聴いているところが白々しいのだが、改めて今聴いてみると悪い気はしない。
全体的には非常に洒落た曲が並んでいて、ジャケットのように、夕暮れ時にワインでも飲みながら流したら、一気にあのバブルが膨らみ始めたキラキラした時代へ連れて行ってくれそうな気がする。そして、当時の世相を考えると、このアルバムの人気が非常に高く、誰でも手軽に楽しめた事がよく分かるのだ。
今回聴いてみて、今のオヤジにとっては、当時の雰囲気を頭の中に甦らせてくれる「ワインライト」のようなアルバムは、馬鹿にするどころか、とても貴重な1枚に思えた。
「昔、馬鹿にしてすんません・・・。」
ここで謝っておきたいのだ。
Grover Washington Jr - Winelight
Grover Washington Jr - Just the Two of Us
[Music Grover Washington Jr]




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