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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 今夜は帰さない
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チープ・トリックの「今夜は帰さない」で、ロックバンドでのギターの役割を感じた話。

2007.09.28 Fri
AT 武道館

 僕は、高校一年の頃、時々購入していた音楽雑誌があった。「ミュージックライフ」「ロッキンf」だ。
 どちらの雑誌も、
“毎月、発売日には本屋に飛んで行って、まず立ち読みをする。そして、購入するか?止めるか?をじっくりと検討する。” 
 そんな雑誌だった。
 記憶が正しければ、「ロッキンf」は特集記事などの文章が長くて、なかなか読み応えのある誌面だったのに対して、「ミュージックライフ」はグラビアが中心で、女の子受けする非常にミーハーな雑誌だったと思う。
 そうは言っても、当時の僕は、決して「ミュージックライフ」が嫌いな訳ではなく、逆にミーハーな切り口が、とても好きで、毎月、楽しく読んでいた事を覚えている。
 そんな「ミュージックライフ」誌に、嫌になるほどグラビアが掲載されて、曲を聴く前からその個性的な容貌が頭から離れなくなったバンドが、「チープ・トリック」だった。
 当時、テクノ系のミュージシャンやパンク系のミュージシャンが雑誌のグラビアを飾り始め、時代のトレンドは、そちらに向かい始めた時期ではあったが、まだまだ僕のイメージの中でのロックミュージシャンのスタイルというのは、
「長髪で、細い体にベルボトムジーンズが良く似合い、いかにも麻薬でもやってそうな雰囲気。」 
 といったものだった。
 しかし、チープ・トリックギターリック・ニールセン、ドラムのバン・E・カルロスは、そんなイメージとは全く異なる格好をしていた。
 リック・ニールセンはアイビー風のスタイルにトレードマークのキャップ。バン・E・カルロスは、田舎の役場のおじさんのようなスタイルをしていた。また、これとは対照的に、ボーカルのロビン・ザンダーとベースのトム・ピーターソンは、非常に女性受けしそうな容姿で、事実、女の子には非常に人気があった。
 そんな4人のバラバラなスタイルもあって、最初に僕がチープ・トリックから受けた印象は、
「何となくマンガみたいで、女子供にウケを狙ったしょうもないバンド。」 
 というものだった。
 しかし、彼等の曲がラジオから頻繁に流れるようになってきて、その変テコな風貌からは想像もできないような、ポップでストレートな曲を耳にすると、
「あら~?このバンドってこんなに力強いかね?風貌からするともうちょっとひねくれてそうだが、なんのなんの、ストレートでカッコいいぞ~。」
 と、思うようになってきた。
 で、早速、チープ・トリックのアルバムを借りて聴いてみる事にした。チープ・トリックのファンは、女の子を中心に結構いたので、「蒼ざめたハイウェイ」「天国の罠」「at 武道館」の三枚をいっぺんに借りて、聴いた記憶がある。
 三枚のアルバム、それぞれに良かったのだが、僕が一番気持ち良かったのは「at 武道館」だった。当時、バンドをやっていた事もあり、意識はどうしてもライブアルバムの方へ傾いたのだと思うのだが、特に最後の曲、「今夜は帰さないを聴くに至っては、ギターを引っぱりだして、すぐにコピーを始めたぐらい気に入った事を覚えている。
 で、
「40過ぎて、興奮出来るかな?」
 なんて思いながら、「at 武道館」を聴いてみました。
 正直言って、ちょっと音の悪さもあって、当時ほどの感動は無かったのだが、あの頃の僕が、ギターを引っぱり出した理由はよくわかるのだ。
 ギターを弾く人間にとっては、ポップでストレートなチープ・トリックの曲は、意外とすんなりコピー出来る。簡単に言うと、僕のようなギター初心者でも、すぐに、ボーカルのバックで楽しくコードをかき鳴らす事が出来る曲が多かったのだ。
 僕は、チープ・トリックを聴いた頃から、テクニック一本槍のギターではなく、あくまでもボーカルのバックで曲全体を盛り上げるギターの役割に注目するようになっていった。
「ロックバンドでの中心は、あくまでボーカルで、それを盛り上げる為に、他の楽器があるのだ。」 
 という事は、今考えると、バンドをやる上で、実に重要な事で、チープ・トリックは、改めてそんな事を認識させられるバンドだと思いました。

CHEAP TRICK : CLOCK STRIKES TEN





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Theme:ロック | Genre:音楽 |
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Category: 高校1年の頃 | Comment(4) | Trackback(0) | top↑ |