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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 休肝日
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休肝日には冴えた頭でプログレを聴こう。

2010.01.30 Sat
 最近、週に2日ほど休肝日を設けている。というのも、昨年の健康診断で担当の女医さんから、
「昨年よりも肝臓の数値が悪くなってますねぇ~、それに体重も増えてるし・・・。これからもお酒を飲み続けたければ、週に2日は休肝日を設けて、運動して体重を昨年ぐらいに戻す事ですね。そうすれば数値も改善されますよ!」
 なんて事を言われたのだ。
 考えてみると、大学生の頃から暇があれば誰かと酒を飲み、社会人になると同僚と毎晩のように飲み歩き、結婚してからも晩酌だけは欠かさない生活を送ってきた訳で、体がおかしくならない訳が無いのだ。それでも昨年までは少々数値が悪くても、
「まぁ、中年なんだからそんなもんよ・・・。」
 なんて勝手な言い訳をして、特別気にする事もなかったが、12月に軽い帯状疱疹にかかった事がきっかけで、妙に体の事を心配するようになってしまったのだ。
 そんな経緯から休肝日を設けたのだが、面白い事が分かった。それは、
「休肝日は寝つきが悪い!」
 という事だ。
 アルコールが体に入っていないので、神経が冴えてなかなか眠れないのだ。
「こりゃ弱ったぞ!」
 なんて思い、寝る前に聴く音楽をバラードにしたり、静かなクラシックにしたりしたが、あまり効果がない。試行錯誤した結果、最近は、
プログレが一番!」
 という事に落ち着いている。
「何じゃソレ!?」
 なんて言われそうだが、寝付きが悪い事を逆手に取って、普段じっくりと聴く事が出来ないプログレッシブ・ロックの大御所達のアルバムを、冴えた頭で確実に聴いてゆく事に快感を覚えているのだ。
 そんな訳で今回は休肝日に聴いた2枚のアルバムの話を聞いて欲しい。
アニマルズ 最初はピンク・フロイド「アニマルズ」というアルバムの話だが、僕は、高校生の頃このアルバムのジャケットの素晴らしさに心奪われて、レコード店でずっと眺めていた記憶がある。当時、
「なんとかして聴いてみたい・・・。」
 そう思ったが、僕の回りにこのアルバムを持っている奴は一人もいなかった。今から30年近くも昔の話で、まだレンタルレコード店も無く、結局「アニマルズ」は眺めるだけで聴く事が出来なかったアルバムになってしまったのだ。
 こういう悔しい思いは絶対忘れない。僕は30才を過ぎた頃から、ジャケットのイメージだけが頭に残り、昔聴く事が出来なかったアルバムを購入したり、レンタルしたりして徐々に聴き始め、「アニマルズ」もこの頃初めて聴いた事を覚えている。
 今回、部屋の明かりを消し、ヘッドフォンのボリュームを上げ、じっくり聴いてみると、なかなか良い。
 まず、古いアルバムにも拘わらず、楽器の音色が美しく、冒頭から聴こえるアコースティックギターのコード・カッティングにさえ神秘的な響きを感じてしまう。アルコールが体に入って無いので、感覚が冴えて、音に敏感に反応出来る事がよく分かるのだ。
 そして、曲が進むにつれ、ジャケットのイメージと曲の雰囲気が頭の中でミックスされ、幻想的な世界がどんどん広がってゆく。
「これこそ、ピンク・フロイドの楽しみ方なのだ!」
 改めてそう感じさせてくれるアルバムで、
「こういう世界に触れられるなら、休肝日も悪くないじゃない~。」
 などと、実に勝手な事を考えた事だった。
スラック 次は、キング・クリムゾン「スラック」というアルバム。
 ちょっと説明すると、このアルバムは90年代半ばに、クリムゾンがギター2人、ベース2人、ドラム2人のダブル・トリオ編成で活動していた頃のアルバムで、当時その事が何かの雑誌で紹介されていたのを見た僕は、非常に興味を持った思い出がある。
「ダブル・トリオって一体何よ・・・?どんな事するのよ?」
 てな訳である。
 でも、そう思いながら、長い間聴く機会に恵まれず、初めて聴いたのは2年ほど前の事だった。その時は、
「う~む・・・ダブル・トリオとは言っても、いたってマトモだよなぁ~。どう聴いてもクリムゾンの音だよなぁ。」
 と、当り前の感想しか出てこなかったように記憶している。と言うのも、僕の場合キング・クリムゾンを聴く時に、一番意識するのがロバート・フィリップのギターで、逆に言うと彼のギターこそがクリムゾンの音楽だと思っている。だから、編成がどうなろうと、最初に耳に入ってくるのは、彼の重厚で歪みが効いたギブソンレスポールの音なのだ。
 当時はクリムゾンに対してこういう考え方しか出来なかったので、最終的に、
「ダブル・トリオと言っても、期待していたほど面白くないなぁ・・・。」
 なんて事になってしまったのだが、今回改めて聴いて、チャッカリ楽しみ方を発見してしまった。それはドラムだ。
 今回、僕はドラムプレイに注目して「スラック」を聴いてみた。すると、いや~実に面白いのだ。はっきり言って、
「このアルバムのドラムはオカズだらけのフュージョンプレイじゃ!」
 そう感じてしまい、最終的に、
「分かったぞ~!クリムゾンの「スラック」の面白さは、旋律を後ろから煽り立てる2台のドラムにあるのだ!わはははは~。」
 と、新しい発見をした事がとても嬉しかったのだ。
 これもアルコールを抜いて感覚が音に敏感になった結果、細かいプレイの面白さが見えてきた訳で、普段のように酒が入っていると、
「プログレ系のアルバム1枚をドラムだけを意識して聴く!!」
 なんて事は、絶対出来ないのだ。
 そして僕は「スラック」のドラムプレイを聴きながら、ある事に気が付いて少し愕然とした。それは、
『高校生の頃は、毎晩こんなふうに冴えた頭で音楽を聴いていたのだ』
 という事だ。当時は一枚のアルバムから何か感動的な部分を探そうと神経を研ぎ澄ませ必死になっていた事を思い出したのだ。
 今回、アルコールの無い冴えた頭で聴いた2枚のプログレアルバムは、僕に高校生の頃の音楽の聴き方を思い出させてくれ、逆に今のオヤジの音楽の聴き方の情けなさを痛感させる事になったような気がしている。

 
 
[M;King Crimson]  [Music Pink Floyd]



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ナット・キング・コールの「アフター・ミッドナイト」を聴いてみた。

2011.02.11 Fri
アフター・ミッドナイト 今年に入って週に2日ほど休肝日を設けている。理由は昨年末に受けた健康診断の数値が思わしくなく、その原因は長い間毎日のように飲み続けた酒以外には考えられない訳で、
「まぁ、これからは好きな酒も控えめにしなければ・・・。」
 なんて事を少し真面目に考えたからだ。
 ・・・とそこまでは良いのだが、休肝日に音楽を聴くと調子が狂う。ノリの良いロックも、とろけるようなジャズナンバーも、一緒に叫びたくなるようなブルースも、どうもイマイチぴんとこないのだ。色々と考えた末に、
「せっかく酔ってないんだから、ここは真面目に正統派のクラシック音楽でも聴こうか?」
 なんて事も考えたが、音源がほとんど無い。そうこうしているうちに何となく休肝日に定着しつつあるのが、ジャズ界の正統派「ナット・キング・コール」だ。
 先日聴いたのは超有名盤の「アフター・ミッドナイト」で、彼の歌声なら水割りを我慢して、番茶をすすりながらでも十分満足出来るのだ。
 ナット・キング・コールに関してオヤジには古い思い出がある。小学生の頃、実家に彼のアルバムがあり時々聴いては喜んでいたのだ。当時は「ナット・キング・コール」という名前さえ知らなかったけれど、甘くて個性的な歌声はオヤジの記憶の中に深く刻まれていて、大人になってジャズを聴くようになり、あの歌声に再会した時には、何とも言えない懐かしさと嬉しさがこみ上げてきた事を覚えている。
 話を「アフター・ミッドナイト」に戻すが、このアルバムの歌が素晴らしいのは当り前なのだが、もう一つ忘れてはならないのは、ナット・キング・コールのピアノプレイだ。歌同様に実に良いピアノを弾いている。こういうのを聴いていると、
「天は二物を与えず。」
 なんて言葉が嘘っぽくてしょうがないのだ。
 それにしてもこの休肝日、案外厄介なモノで、
「ナット・キング・コールに飽きたら、次は何を聴こう?」
 そんな事を考えると悩みは尽きないのだ。困ったものだ・・・。

It's Onlly A Paper Moon/Nat King Cole


 
[Music Nat King Cole]





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