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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 兄弟船
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雪から思い出す北の演歌

2008.02.23 Sat
 10日ほど前に高知市に雪が降った。午前中の早い時間にチラチラと舞っただけなのだが、温かい家の中から眺める雪は、なかなか趣があるものだと感じた。
 まあ、毎日うんざりするほど雪が降る地方に住んでいる方からは、
「何をバカな事を言っているのだ!こっちは、雪かきやら、雪下しで、毎日大変なんだぞ!」
 と、お叱りを受けそうなのだが、オヤジは若い頃に行った街の、雪に埋もれた風景などを呑気に思い出した事だった。
 僕は、20代の頃は、出張ばかりの仕事をしていたので、真冬に北海道や東北、北陸の街を訪れた事が何度もある。思い出すのは、一人の時も、同僚と一緒の時も、仕事が終った後には必ず居酒屋で酒を飲んだ事だ。外は氷点下でも、温かい居酒屋で、地元の新鮮な魚をつまみに、北国の甘く絡みつくような地酒の燗をチビリチビリとやるのが、冬の北国への出張の一番の楽しみだった。で、こういう状況で一番頭に浮かんでくるのは、何と言っても“演歌”だと思うのだ。
 そんな訳で、今日は僕が昔から大好きな北国の演歌を独断的に思い出してみたいと思うのだ。
「また、アホな事を・・・・。」
 と思うかもしれないが、最後までお付き合い願いたい。


吉幾三全曲集 吉幾三 「雪国」
 僕は、この曲をよくカラオケで歌う。大好きなのだ。
 サラリーマンになったばかりの頃、何かの歌番組で吉幾三が歌うのを聴いて以来好きになり、その頃から、ずっとカラオケで歌ってきた。
 何故そんなに好きかというと、
「この曲には歌い上げる満足感がある。」
 と感じているからだ。
 所詮、カラオケとは自己満足の世界で、他人の歌を聴くよりも、自分が歌って満足する方が優先される遊びだと思っている。僕にとって「雪国」はその満足感を満たしてくれる重要な曲なのだ。
 「雪国」の中では、一度別れたけれども、思いを断ち切ることが出来ない女性の切ない思いが、“これでもか~!、これでもか~!”と歌われていている。その辺の切なさを胸に秘めて歌うのが、なかなか気持ちが良いのだ。僕は、「雪国」の前奏が、ジャ~ンと鳴った瞬間に、北国に向かう美しい女性の横顔がいつも頭に浮かんでくる。


北の宿から 都はるみ 「北の宿から」
 子供の頃、都はるみがテレビに出てくると、異様な感じがした事を覚えている。
 体を少し斜めにして、マイクを口の正面ではなく横に構え、上目づかいに歌い始める。普通以上にコロコロとこぶしが回り、歌のポイントでは、気合いが入った力みを見せる。そんな独特のスタイルと、歌い方が奇異に見えたのだ。
 さすがに、大人になってからは、都はるみを見て異様だとは感じなかったけれど、「北の宿から」都はるみのスタイル、歌い方の集大成のような歌で、聴いていて実に面白い。
 詞の内容をよく聴くと、好きな男への未練を引きずる寂しい女の姿が浮かんでくるのだが、都はるみが歌うと、気合いが入りすぎて、詩の世界よりも、彼女の存在感の方が前面に出て、圧倒されてしまう。
 最近、テレビであまり見かけないけど、元気だろうか?ちょっとアナーキーな歌い方を久しぶりに見てみたい気がするのだが。


兄弟船 鳥羽一郎 「兄弟船」
 昔、一緒にあちこち出張に出かけた先輩が、酒を飲むとよく、
「あ~あ~、俺は漁師になりたい~。」
 と言っていたのを思い出す。
 出張先の居酒屋での冗談話で、
「俺は、明け方に漁に出て、思いっきり体を使って働いて、昼には家に戻り、捕ったばかりの美味い魚で一杯飲って、昼寝する!」
 とまあ、実に細かい憧れ話をしていたのだ。
 鳥羽一郎「兄弟船」を聴くと、漁師の世界に憧れる気持ちがなんとなく分かる気がする。
「北の海は、命を懸けた男の仕事場なんだろうな~。仕事はきついだろうな~。でも、美味いもの食ってるだろうな~。港ではかわいい女房が待ってるんだろうな~。」
 と、想像がどんどん膨らんでゆくのだ。
 この曲を聴くと、漁師になりたいと叫んでいた先輩の顔がいつも浮かんでくるのだ。


森昌子ベスト 森昌子 「越冬つばめ」
 森昌子の澄んだ声を聴いていると、実に気持ちが良い。彼女の声は、透明感があるだけではなく、きちんと芯がある声なので、清らかさと共に力強さも同時に感じてしまうのだ。
 「越冬つばめ」の歌詞は、全然報われない女性を、亡骸になるかもしれない冬のツバメに例えた悲惨な内容だ。森昌子の稟とした声から、いい加減冬の寒さがビンビンと伝わって来るのに、詞の意味を考えると、気持ちまで氷ついてしまいそうになる。
 でも、この曲の圧巻は、何と言っても、
「ヒュ~ルリ~、ヒュ~ルリ~ララ~」
 の、サビの部分。
 この部分の森昌子の歌声を聴きたくて、悲惨な歌詞に耐えて聴く所に、「越冬つばめ」の醍醐味があると思っている。
 結構、名曲だと思うのだが。


小林旭ベストアルバム 小林旭 「熱き心に」
 大学3年の冬に初めて北海道へ旅行をした。特別目的があった訳ではないのだが、南国育ちの僕は、雪深い街並みへの憧れがあり、北へ旅行に行くなら、
「最初は、絶対1人で、冬に行く!」
 と心に決めていたのだ。
 金はあまり無かったけれど、暇だけは山のようにあったので、東京から青森までを新潟経由で、日本海側を北上し、青函連絡船で北海道に渡り、小樽まで行った。
 冬晴れの北海道を函館から小樽まで列車で移動している時、外の美しい景色が当時流行っていた小林旭「熱き心に」の歌詞にピッタリで、北海道の雄大な自然を感じた事を思い出した。
 この歌は、演歌独特の湿っぽさがあまりない。作曲が大瀧詠一である所に、その辺の訳があると思うのだが、おおらかな曲調から、広々とした北の大地を感じる事が出来る点が大好きだ。その後、何度か冬に北海道を訪れる度に、僕の頭の中では「熱き心に」が流れていた。


津軽海峡冬景色 石川さゆり 「津軽海峡冬景色」
 この曲は、北の演歌のナンバー・ワン、最高の曲だと勝手に思っている。個人的に石川さゆりが好きで、ベスト・アルバムを持っている関係から、力が入ってしまうのだが、これだけ歌詞の風景が立ち上がってくる曲も珍しいと感じている。
 前出の大学3年の時の北海道旅行で、僕は初めて青函連絡船を体験した。連絡船の乗り場は、なんとなく薄暗く閑散としており、この曲の歌詞の通り、乗船前の客達は、皆コートの襟を立てて、本当に無口であった。また、船に乗り込む時に、実際に海鳴りが聴こえた気もするし、船中から見た冬の津軽海峡は、実に厳しい風景であった事を鮮明に覚えている。
 それまでの僕は、連絡船と言えば、デッキで風を受けながら走る宇高連絡船(←岡山県の宇野と香川県の高松を結んでいた。)しか乗った事が無かったので、あまりの雰囲気の違いにショックを受けた事を思い出す。
 この時の厳しい風景は僕の頭の中に、「津軽海峡冬景色」という曲と共に、今も深く刻まれているのだ。


 

 さて、他にも色々あると思うが、今回ざっと頭に浮かんだのは、以上の6曲だ。
 ここで思い出した曲の素晴らしい風景は、絶対日本人にしか分からない物なのだから、たまには、畳の上にあぐらをかいて、塩辛をつまみに、コップ酒を飲みながら、しんみり北の演歌を楽しむのも、絶対いいと思うのだ。

吉幾三 :雪国


都はるみ : 北の宿から


鳥羽一郎 : 兄弟船


森昌子 : 越冬つばめ


小林旭 : 熱き心に


石川さゆり : 津軽海峡冬景色



[Music 吉幾三] [Music 都はるみ] [Music 鳥羽一郎]
[Music 森昌子] [Music 小林旭] [Music-石川さゆり]

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