坂本冬美の「夜桜お七」を聴いてみた。

「天気が良くなったら桜を見に行こう!」
なんて考えていたが、連日の雨でせっかくの桜もほとんど散ってしまった。
んで、相変わらずで申し訳ないが、
「音楽で桜を。」
なんて事を考えてみたわけだ。
とりあえず桜絡みの曲を色々と頭に浮かべてみる。しかし、どの曲も『春の日差しの中で散りゆく桜の風景』とか『卒業』とか『旅立ち』とか、まぁそんなイメージばかり頭に浮かんで来る。オヤジとすれば、
「『卒業』なんて事を歌われても、それって一体何年前の話よ?ケッ!」
そんな感覚で、それぞれの曲は感動的で悪くはないのだが、正直、
「もうちょっと色っぽい曲はないのかねぇ~?」
なんて事を思うのだ。そんな中、
「あぁ、コレがあったわ!」
って曲を思い出した。坂本冬美が歌う「夜桜お七」だ。
「コレならオヤジにピッタリだな。」
そう考えながら、久しぶりに聴いたのだが、じっくり聴くと、この曲結構面白い。
と言うのも、「夜桜お七」は歌詞の中身は完全な演歌なのに、曲調がサビの部分から突然演歌じゃなくなる。
それに『お七』とは、多分あの『八百屋お七』の事だろうが、ここから連想させる大火に、曲中の女性の燃える想いを重ねた上に、夜桜の花吹雪をガンガン舞わせる・・・コレはもう何と言うか、完全に爆発しちゃってる風景で、従来の演歌の持つ『心の底でうずまく強い想い』とか、『寒さに耐えつつ、私、あなたを待ってます』的な情景とは全く違うのだ。言ってみれば『現代の女性の演歌』って言葉がぴったりくる歌詞と曲調であり、でも一方ではおぼろ月夜や赤い鼻緒と、日本的な風景を忘れていない。そんな事からオヤジは「夜桜お七」がかなり変わった演歌だと感じたのだ。
・・・ってまぁ、そんなヤヤコシイ話は置いといて、とりあえずは聴いてみて下さい。イイ曲だと思います。
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坂本冬美 : 夜桜お七
[Music 坂本冬美]


