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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 小比類巻かほる
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初めて買った2枚のCDで思い出す風景。

2007.12.14 Fri
 僕が本格的に音楽に興味を持ち始めたのは、中学生になってからの事だ。小学生の頃から歌謡曲は好きでよく聴いていたのだが、中学に上がってからは、カセットテープに気に入った洋楽をダビングするようになった。
 ただ、元になる音源を手に入れる手段が非常に少ない時代で、高校を卒業するまで音楽をテープにダビングする方法は、ラジオと友達同士のレコードの貸し借りぐらいしか無かった。
 ラジオはFM番組の雑誌をチェックして、面白そうな曲をカセットテープにダビングするのだが、毎週のように雑誌をチェックする根性も小遣いもなく、そうこうしているうちに、楽しみにしていた番組を聞き逃したりして、どうも効率が悪かった思い出がある。
 レコードの貸し借りは、出来るだけあっちこっちの友人に声をかけてLPレコードを借りてきては、カセットテープにダビングする事を繰り返していたが、僕の周りにいる友人は、僕と音楽の好みが似通っていたので、新しいジャンルの音楽を聴くことにはなかなかならずに、レコード店で聴いてみたいLPのジャケットを眺めて、想像だけを膨らませていた事が多かった。
 とまあ、こんな風に、田舎の学生が色々な音楽を聴きたいと思っても、当時は今と比べると、実に不便な時代だったのだ。
 現在は、CDが音楽ソースの基本となる時代だが、このCDなるものは、僕が社会人になったばかりの頃から世に出回り始めた物で、僕自身の記憶の中では、比較的新しい物だという認識がある。僕が大学を卒業する頃までは、世の中の人々は、皆LPレコードを聴いていたのだ。 
 さて、そんな僕が初めて音楽CDを買った時の事は、今でも鮮明に覚えている。それは、社会人になって3年目、新入社員で配属された営業所から、本社のシステム部門に転勤になって、1年近くが経過し、新しい仕事にも慣れてきた頃であった。
 ボーナスが出たばかりで、懐が温かかった事もあり、僕は以前から目を付けていたCDウォークマンを秋葉原の電気店で購入した。
「これで、通勤時間に好きな音楽がいい音で目いっぱい聴けるぞ~。」
 と、嬉しくて、鼻の穴が膨らんだ記憶がある。
 で、CDウォークマンを購入したその足で、同じく秋葉原のCDショップに行って、2枚のCDを購入した。サナンダ・マイトレーヤ まず、1枚目は、サナンダ・マイトレーヤこと、テレンス・トレント・ダービー「T.T.D Introducing The Hardline According To TERENCE TRENT D’ARBY」という長いタイトルのアルバム。
 あの当時、何故か分らないけれど、異常にこのアルバムが売れていた記憶がる。そんな事から購入したのだが、実際に聴いてみると、何がそんなに良いのか、僕にはよく分らなかった。にもかかわらず、毎日のように通勤電車の中で聴いていたので、
「ほとんどの曲が頭に残っている!」 
 という不思議なアルバムになってしまった。
 毎朝、会社の寮から駅に向かい、ホームで電車を待つ間にイヤホンを耳にセットする。ホームに入ってきた電車に乗り込んで、吊皮につかまると、CDウォークマンのスイッチを入れて、アルバムの世界に入り込む。
 こんな風に、通勤電車のうっとおしい風景を必死で頭の中から追い出して、少しでも曲の世界に浸ろうとする若い頃の僕の姿が浮かんでくる。
 まあ、このアルバムでこんな光景を思い出す変わった人は、僕の他にはいないと思うけど、個人的には、5曲目の「DANCE LITTLE SISTER」と9曲目の「SIGN YOUR NAME」は、特に、すし詰めの通勤電車での通勤とダブって、頭にこびりついている。(←あまりに話が個人的過ぎて申し訳ない。)
 さて、今回聴いてみて、その後のテレンス・トレント・ダービーに関する雑誌等の批評を合わせて考えてみるに、このアルバムは、どうも玄人受けするアルバムみたいで、相変わらず僕にとっては、何故それほど売れたのかが良く分らないアルバムである事は確かなのだ。アイム・ヒアー 
 2枚目は、小比類巻かほる「I’m Here」。アルバムタイトルの「I’m Here」やテレビドラマの主題歌だった「Hold On Me」が気に入ってよく聴いていた事を思い出す。
 最初は、街中で流れる彼女の歌声がやたらと耳に付き、
「一体、何という歌手が歌っているのだろうか?」
 と、ずっと気になっていて、しばらくしてからやっと「小比類巻かほる」という名前を知った。
 1日の仕事から解放されて、会社のビルを出て、すぐにイヤホンをセットして聴き始めると、当時の流行りの打ち込みがビンビンの音が流れ始め、ウォークマンのボリュームを少し上げて地下鉄の駅へ向う。
 時間がある時には、地下鉄の駅1つ分をこのアルバムを聴きながら、ぶらぶらと歩く。都会の夜の美しいネオン風景と、当時最新の洒落た音とがリンクして、気持ちが高揚してくる。そこへ、彼女のちょっと哀愁があるクリアな歌声が流れてきて、気持ちが和み、仕事疲れが消えてゆくような気がしたものだ。
 今回、久しぶりに聴いてみても、彼女の歌声はホントに魅力的だと感じる。バックで流れる音は、さすがにちょっと色褪せた感があるけれど、そんな事は彼女の歌声の前には、全然気にならないのだ。
 そんな訳で、改めてこの2枚のCDを机の上に並べて、しみじみと眺めてみると、ホントに懐かしい思いがする。初めて聴いたCDの音の良さに感動して、暫くはこの2枚のアルバムばかり聴いていたものだ。
 あの頃から20年近い時間が経過して、最近はCDを聴いて音の良さに感動するなんて事が無くなった。人間贅沢になるものである。それに、聴いてみたい音楽があれば、すぐにCDを手に入れる事が出来る。TUTAYAでレンタルだって出来る。
 しかし、その分、街のレコード店でLPレコードを眺めながら、想像を膨らましていた頃の音楽への情熱は、半分以下になってしまった気がしている。
 この2枚のアルバムからは、
「初めての感動を忘れるな!」
 と言われている気がしてならない。

Terence Trent D'Arby : dance little sister


小比類巻かほる : Hold on me




 
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小比類巻かほるの「ソー・リアル」を聴いてみた。

2012.06.05 Tue
so real 先日、テレビを見ていると千葉県柏市の二番街商店街のアーケードが映し出された。相変わらずの個人的な話で申し訳ないのだが、この二番街商店街にオヤジは若い頃に随分と世話になったのだ。
 今から25年近くも昔の事だが、オヤジはこの商店街をよく利用した。当時勤めていた会社の独身寮が柏駅から2駅先の我孫子にあった関係で、休日にはこのアーケードへ来て買物をしたり食事をしたり・・・とまぁ暇つぶしには実に良い商店街だったのだ。
 アーケードの中には大きなCDショップがあり、色々なアーティストの新譜をチェックし、時には気に入ったアルバムを購入したもので、この店で当時手に入れたアルバムを眺めてみると、社会人になったばかりの自分の姿がボンヤリと頭に浮かんで来るようで、何とも懐かしい気持ちになる。
 小比類巻かほる「ソー・リアル」というアルバムもこのCDショップで購入した。ちょうどCDウォークマンを買ったばかりで、彼女のアルバム「アイム・ヒア」を通勤の電車の中でよく聴いた事を覚えているので、
「まぁ、彼女の新譜なら間違いないだろう。」
 そんな気持ちで購入したのだと思う。
 久しぶりに流してみると、真っ先に、
「おおっ!あの頃の音だ!」
 そう感じる。当り前と言えば当り前なのだが、このアルバム全体から漂う音のキラキラ感と妙に冷めたような歌詞の世界は、オヤジの懐古趣味の琴線にビンビン触れて、
「まさしくあの時代を象徴している!」
 そんな気がしてならないのだ。
「また年寄りの勝手な思い込みが始まったぞ!」
 なんて言われそうだが、そう感じたものはしょうがない。どうか御勘弁願いたいのだ。
 それにしても、彼女のアルバムを聴くと以前から思うのだが、これだけ歌が上手くて個性的なのに、小比類巻かほるって今一つマイナーなんだよねぇ・・・何故だろうか?

小比類巻かほる TOGETHER


 
[Music 小比類巻かほる]

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