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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 山口百恵
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山口百恵に正統派歌謡曲を感じて

2008.01.11 Fri
 年末の紅白歌合戦を見ていて、
「最近は正統派の歌謡曲を歌う歌手があまりいなくなってしまったなあ~。」
 と思った。
 僕が若い頃の紅白歌合戦は、いわゆるプロの作詞家と作曲家が作った曲を歌う歌手がほとんどで、合間に、その年に話題となったニューミュージック系の歌手やグループがちょっと場違いな感じで登場するというもので、現在のように、歌っている歌手のほとんどが歌以外のバラエティーで活躍していたり、バンド系の曲や、フォーク系のグループが幅をきかすという図式はなかったように思う。
 演歌歌手の皆様は、僕の考える正統派の歌謡曲路線を今も進んでいる気がするが、ここで僕が言っているのは、アイドルを始めとするポップス歌手の事なのだ。
 最近は、テレビの歌番組が少なくなったので、しょうがないとは思うのだが、年末のこういう番組を熱燗飲みながらボケーっと見ているオヤジは、正統派の歌謡曲の歌手が激減した事に、ちょっと不満を感じてしまうのだ。
 まあ、こういう事をクドクドと言い出すと、実にオヤジっぽい事はよく分かっているのだが、言わずにはいられないのだ。(←そこがオヤジだって!)コンプリート百恵回帰
 さて、なんで、正統派の歌謡曲なんて話をするのかと言うと、昨年の秋口から、しばらく我が家のリビングで山口百恵のCDが流れていたからだ。女房が家事の合間に流していたこのアルバムは、「コンプリート百恵回帰」というタイトルで、往年の山口百恵のヒット曲を次々と楽しむ事が出来る。このアルバムを何度か聴いているうちに、
「山口百恵って、歌謡曲の王道、正統派だよな~。これこそ歌謡曲の醍醐味だよな~。」
 という感じがしてきたのだ。
 思い出すに、山口百恵という歌手は、僕が小学校の高学年の頃からテレビに顔を出し始め、高校3年の時に引退している。僕が様々な音楽を聴き始めた中学1年から高校3年までの間、ずっとトップ歌手として、歌謡界に君臨していた訳だ。
 驚いたのは、当時歌謡曲にはあまり興味がなかったにも関わらず、このアルバムのかなりの曲が鼻歌以上に歌える事だ。山口百恵なんて全然意識してなかったのに、音の記憶が僕のボンクラな脳味噌に刻み込まれている事にちょっとショックを受けてしまった。
横須賀ストーリー 今回このアルバムを聴きながら考えてみたのだが、山口百恵の魅力は、訴えかけるような印象的な目と全体的に陰のある容姿、少し鼻にかかるような暖かい歌声にあると思う。この雰囲気と歌声が独特の色気を生み出し、聴く人を彼女のオーラが包んで行くのだ。彼女の歌声を聴くと、
「そうそう、こういう歌が街中で流れていた時代が確かにあったぞ~。」
 というなんとも懐かしい思いと、
「最近は、歌でこれだけ色気を感じさせる歌手はいないよな~。しっかし、色っぽいよなあ・・・・。」
 という、オヤジ丸出しの驚きを感じてしまう。
 で、このオヤジが好む色気の原因は、彼女の容姿と歌声によるところも勿論大きいのだが、それぞれの曲の歌詞によるところも非常に大きいと思う。特に阿木燿子の詞はすごい。有名どころの「横須賀ストーリー」「プレイバックPrat2」「美・サイレント」等々、歌われている情景がリアルに立ち上がって来る。詞の内容は、決してハッピー・エンドになりそうな雰囲気は無く、独特の不安感や緊張感があるのだが、そんな情景、雰囲気を鼻にかかった声でクールに歌われると、オヤジはゾクゾクする色気を感じてしまうのだ。
プレイバック・Part2美・サイレント まあ、この色気は35歳を過ぎないと分からない。20代のエネルギッシュなお子様は、エロカッコイイ倖田來未でも見てゾクゾクしていてもらいたいとオヤジは思っている。(←そんな事を言いながら、倖田來未も大好きだけど・・・。)
 冗談はさておき、僕が言いたかったのは、山口百恵のように、雰囲気と歌声で、曲の様々な情景を浮かび上がらせ、一つの世界を作り上げ、そこから、“色気”や“情熱”や、“渋み”のオーラを周りにビンビン発するようなポップス歌手がいなくなった事が寂しいという事なのだ。
 今夜は名曲「さよならの向う側」でも聴きながら、再び山口百恵の魅力を噛みしめたいと思っている。

山口百恵 : さよならの向う側





[Music 山口百恵]


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2009年10月某日の聴き流し日記

2009.12.05 Sat
「10月の聴き流し日記を書いていなかったので書く事にした。」
 なんて言いながら、ひと月以上も前の事なんて全く忘れている。
「いささか困ったなぁ・・・。」
 と考えていると、10月に行ったあるお寺の事を思い出した。
 この寺は高知市の隣の土佐市という所にある四国八十八か所の35番霊場の清瀧寺というお寺で、古くて趣があるとても良いお寺だ。
 少し前にも31番霊場の竹林寺を訪れた事を記事にしたので(←こちらです。)、こんな事ばかり言っていると、
「オヤジって寺マニアか・・・?」
 なんて思われるかも知れないが、あくまでも偶然の事なのだ。
清瀧寺風景 参考の為に清瀧寺の画像を貼っておくが、僕はこの寺を訪れた時に、他の寺には無い何とも言えない懐かしさを感じたのだ。それは、僕が小学生の頃住んでいた田舎町のお寺に清滝寺がどことなく似ているという理由からだが、子供の頃に寺の境内で鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたりした事が頭に浮かんできてとても懐かしかったのだ。
 よく考えてみると、僕が子供の頃は寺や神社は格好の遊び場であって、学校から戻るとランドセルを放り出し、日が暮れるまで、それこそ一心不乱に遊んだものだった。
 今でも思い出すのは、夕方5時前になると、
「校内の皆さん。下校の時間になりました。車に気を付けて家に帰りましょう・・・・。」
 と小学校から下校を促す校内放送が流れ始める。小さな町なので、何処で遊んでいてもこの放送が耳に入ったもので、寺の境内にいて放送が聞こえ始めると、
「おっ!そろそろ5時だな・・・。家に帰らなければ・・・。」
 そう考えたものだった。
 そして、この校内放送のバックで情緒たっぷりに流れていた曲が「家路」だった。正確に言うと、ドヴォルザーク「交響曲第九番ホ単調「新世界より」の第二楽章「ラルゴ」」だ。
小澤征爾 THE BEST ・・・とまあ、こんな事を清滝寺で思い出した僕は、
「確かこのアルバムにあったよなぁ~」
 なんて考えて、その日の晩に引っ張り出したのが、小澤征爾のアルバム「ザ・ベスト」だった。
 元来クラシックには疎いオヤジでも、
「有名曲が並ぶこのアルバムなら退屈しないだろう。その上、小澤征爾なら顔を知ってるから、とっつきが良さそうだ・・・。」
 そう考えて手に入れたアルバムだ。
 部屋を暗くして、ヘッドホンを装着し、ボリュームを上げて聴き始める。2曲目の「家路」のメロディーが流れ始めると、
「そうそう、この曲、この曲。哀愁があって、何となく胸が熱くなるような気がするなぁ~。」
 そう思いながら、夕焼けが美しい田舎町の風景をずっと頭に思い浮かべながら、知らない間に眠ってしまった。
 ・・・と、ここで突然もう一曲。
 ここからは、今日の話なのだが、清瀧寺へ行った時の写真を見ていて、綺麗なコスモス畑の画像が出て来た。
コスモス これは清滝寺の帰り道、高知市の端の春野町という町を通りかかった時に撮影したものだが、いやはや、実に美しい光景だったのだ。
 高知にはこのように秋口にコスモスがたくさん咲く場所が何箇所かあり、満開の頃に行くとカメラ片手に見物にやってきた人たちがいっぱいいる。
 中でも有名なのが、高知市から西へ車で1時間ほど走った越知町という町で年に一度行われる「コスモス祭り」なる祭りで、満開のコスモス畑の中で色々な催しが行われる。
 オヤジも子供が小さい頃にはこの「コスモス祭り」に出掛けて、コスモス畑の中を走る馬車に子供を乗せて遊ばせた事を覚えているのだ。
 いかん!話がそれたので修正するが、とにかくオヤジはこのコスモスの画像を見ていて、70年代を代表するアイドル、山口百恵の曲「秋桜(コスモス)」が頭に浮かんだのだ。
 すぐに彼女のベストアルバムを引っ張り出して、この曲を流してみたのだが、
「あ~あ・・・、失敗した・・・。俺ってホンマに単純でアホや・・・。」
 と反省したのだ。
 というのは、オヤジのマヌケな頭は、コスモスの画像から単純に山口百恵「秋桜(コスモス)」を連想したのだが、よくよく考えると、この曲の中で歌われているコスモスのイメージは、画像のコスモスの風景とは全く異なるのだ。
コンプリート百恵回帰 秋桜 だって山口百恵「秋桜(コスモス)」からは、
『翌日に嫁ぐ娘が母の優しさを感じながら、庭先の陽だまりに静かに咲いたコスモスを眺めている・・・。』
 そんな光景が頭に浮かぶのに、この画像からは、そこら辺コスモスだらけで、
「これでもか~!」
 と満開の美しさを前面に出した強烈なインパクトしか感じないのだ。
「確かに綺麗だけど、余りに派手すぎて、歌の中の母親の姿を象徴するようなコスモスとは思えんな。いっそ画像が無い方が想像力が膨らむなぁ・・・。」
 そう思ったのだ。
「画像は曲のイメージを頭の中で膨らますには非常に役に立つモノだが、反対にぶち壊すにも最適なモノだ!」
 つくづくそう感じた訳だが、オヤジは何も考えずにこんな事をして後悔する事がよくあるのだ。・・・・なんて、こりゃ10月の聴き流し日記にならないな~。
「今回は変な記事になってしまった。失礼しました。」

ドヴォルザーク:家路


秋桜(コスモス)  山口百恵


  
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青春18きっぷのポスターに思う昭和

2017.06.24 Sat
18切符
 先日、散歩がてら高知県立文学館へ行ってきた。この文学館は、高知城のお堀の内側に建っているうえに、50名以上の高知の文学者たちを、時代やテーマごとに紹介した展示がメインで、目立たないけど土佐の観光名所の一つと言ってよい。
「観光客でもないのに何故そんな所へ?」
 って思うだろうが、今回オヤジが見に行ったのはこれらの常設展示ではなく、期間限定の企画展示。文学には全く関係ないが、『青春18きっぷ・ポスター紀行』なる無料展示が見たかったのだ。(←無料だから見たいのではないよ)
 この企画は、青春18きっぷの懐かしいポスター73枚を撮影場所の路線地図と共に展示したもので、特別な鉄道ファンでないオヤジのような人間が見ても心を奪われる。自然の中を行く列車と風景が一体となった1枚や、哀愁を感じる駅の改札をアップにした1枚、若い旅行者の表情をとらえた1枚と、どのポスターも胸に迫る。そして、全てのポスターからは強烈な旅情が感じられるのだ。
「おぉ!俺も駅弁とワンカップを手に各駅停車の旅に出よう!」
 などと馬鹿オヤジはすぐに考えるが、一方で真面目にこれらのポスターを見て思うのは、
「日本には、自分が若い頃に抱いたJRの旅そのままの風景がまだたくさん残っているんだ・・・。」
 って事。副題に『JR「青春18きっぷ」ポスター26年の軌跡』とあったので、すべて平成に入ってからの作品だが、オヤジはこの企画展を眺める間、ずっと昭和を感じていた。
いい日旅立ち そして、頭の中で流れていたのは恥ずかしながら山口百恵の名曲「いい日旅立ち」
「ベタ過ぎるやろ!」
 って言われそうだが、そうなんだからしょうがない。まだJRが国鉄だった頃、旅のキャンペーンソングで一世を風靡したこの名曲以外、オヤジの頭に浮かぶ曲なんてない。
 そんなわけで、家に帰って早速「いい日旅立ち」を流してみたけど、何と言うか、涙が出そうになる。
「俺って年取ったよなぁ・・・」
 とか、
「まんまと谷村新司の術中にハマッてるなぁ・・・」
 なんて思うが、良いモノは良い。とにかく、あの山口百恵が歌うのだから、どうしようもない。彼女の少々上目遣いで訴えるような目と少し厚い唇、アイドルにしては妙に落ち着いた声で、
『ああ~~♪日本のどこかに~~♫私を待って人がいる・・・・。』
 なんて歌われたら胸が熱くならない方がおかしい。まぁ、久しぶりに聴いたので感動が大きいのかも知れないが、こういう名曲はオヤジの中に列車の風景と共にずっと持っておきたいと思った次第だ。
 さて、「いい日旅立ち」で感動に浸ったオヤジの頭に次に浮かんだ曲がある。同じく列車とか旅とか昭和からの連想だけど、こっちの“昭和”はオヤジが生きた昭和ではなく、オヤジが生まれる前の“昭和”。今から60年以上も昔の曲で岡本敦郎「高原列車は行く」だ。
高原列車は行く「なんでこんな古い曲知ってるんだよ?」
 って言われそうだが、当然この曲がヒットした頃(←1954年)オヤジはまだ生まれていない。でも、大学生の頃にテレビの懐メロ番組で初めて聴いて、
「なんて能天気な歌なんだ!」
 と衝撃を受けた記憶がある。以来「高原列車は行く」藤山一郎の「東京ラプソディー」や「丘を越えて」に並ぶ昭和能天気歌謡の代表作だとオヤジは考えている(←決して悪い意味ではないのだよ)
 とにかく歌に合わせて拍手をすればとても楽しく、只々幸せで憂いも陰りもない。そして、この曲のメロディーとリズムからは、戦後の厳しい時代を抜け出しつつあるパワーと明るさが感じられ、聴く者を元気にさせる。一方で歌詞は美しく、高原の白樺林や、いで湯の里の風景が頭に浮かぶ。久しぶりにYoutubeで聴いたが、今回のポスター展を見なかったら絶対に思い出さない1曲で、今度カラオケで絶対歌ってやろうとオヤジは密かに考えている。(←周りが引くだろうなぁ・・・)
 さて、久しぶりにしょうもない長い文章をダラダラと書いてしまったが、ブログ復帰後のリハビリには丁度良いのかもしれない。ただ、付き合わされる方はたまらないと思う次第。以後気を付けますね。ではまた。

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山口百恵 「いい日旅立ち」


高原列車は行く 岡本敦郎





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