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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 文七元結
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古今亭志ん朝の「落語名人会・古今亭志ん朝(4)・文七元結」を聴いてみた。

2015.07.03 Fri
文七元結 前回の記事でも書いたけど、最近どうも後ろ向きな記事が多いので、気分転換のつもりで落語を聴く事にした。イマイチ盛り上がらない気分と、鬱陶しい梅雨空を馬鹿馬鹿しい話で吹き飛ばしたいと思ったのだ。
 そんな訳で、大好きな古今亭志ん朝のCDを引っ掻き回していると目に止まったのがこの1枚。「落語名人会・古今亭志ん朝(4)・文七元結」だ。
「う~む・・・文七元結か・・・そういえばそんな噺があったよなぁ・・。」
 なんて言いながら、しばし迷う。というのも「文七元結」は人情噺の代表作であり、馬鹿笑いが出来るような噺じゃないからだ。
「どうしようかなぁ・・・。」
 なんて思ったが、志ん朝の芸の素晴らしさを体感するには「文七元結」みたいな大ネタの人情噺がうってつけだとも考え、結局はじっくり聴いてみる事にした。
 聴き始めると徐々に主人公の性格、そして次々と現れる登場人物の個性が混然となって、その中からスッと江戸の喧騒や匂い、そして町並みが立ち上がって来るような気になる。その辺が志ん朝の上手さでもあり、オヤジが志ん朝の落語が大好きな所以である。
 そして噺はクライマックスへと進み、最終的には『良かった、良かった』で幕となるが、考えてみるに、この噺、出てくる人間が皆良い人。情にあふれ義を忘れない、いわゆる『江戸っ子』ってやつなんだろう。馬鹿話で笑うのも良いが、「文七元結」のような人情噺を最高の芸でしっとり聴くのも落語を聴く楽しみだ。
 イマイチな気分と梅雨空を笑い飛ばすというよりも、
「もうすぐ梅雨が明けるから、どうか御心配なく。」
 そう、静かに励まされたような気分になる噺だった。

 と、ここまで書いて来たけど、「文七元結」の中身が分からない方もいると思うので、ここで簡単にあらすじを書いて終りにします。

「文七元結」あらすじ
 主人公の長兵衛は腕の立つ左官職人だが、大のバクチ好き。この日もスッカラカンになって着物まで取られて家に帰ってくる始末。当然女房とは大喧嘩になるが、そこへ知り合いの吉原の女郎屋から使いが来る。一人娘のお久が店に来ているとの事。急いで行ってみると、お久は身売りして金を工面し、父親に改心してもらいといと言っている。
 これにショックを受けた長兵衛は改心し、女郎屋の女将は大晦日までの約束で長兵衛に50両を貸す。大晦日までは、お久は女将の身の回りの世話をさせるが、期限を一日でも過ぎると店に出て客を取ってもらうとの約束だった。
 さて、すっかり改心した長兵衛は吉原からの帰り道、近江屋の奉公人で文七という若者が吾妻橋から身投げしようとするのを止める。文七の話を聞くと、集金したお金、50両をどこかに落としたとの事。長兵衛は娘が工面してくれたお金である事を文七に話し、その上で手持ちの50両を文七に無理矢理渡して走り去る。
 文七は店に戻り、主人に50両を渡すと、主人は『これはおかしい』と。『50両の売掛金はお前が先方に忘れてきたようで、先方が既に届けてくれている。この50両は一体何処で手に入れたものだ?』って事になり、文七は正直に事の経緯を主人に話す。
 翌日、近江屋主人は文七を連れて長兵衛の長屋を訪れ、50両を返却しようとする。しかし長兵衛は『江戸っ子が一度出したものは引っ込められない』とこれを拒む。すったもんだの挙句、長兵衛が金を受け取ると、主人は御礼に酒を長兵衛に送る。そして肴もと差し出されたのがお久だった。お久は近江屋の主人が身請けしたとの事だ。これで一件落着。後に文七とお久は結婚する。そして近江屋から暖簾を分けてもらい若い夫婦は新しく店を出す。


 ・・・とまぁこんな噺です。気に入った方は是非聴いてみて下さい。ではまた。

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文七元結 古今亭志ん朝


 
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