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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 深町純&ニューヨークオールスターズ
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深町純&ニューヨークオールスターズの「ライブ!」で、フュージョンの原点を再認識した話。

2008.03.24 Mon
ライブ!

 高校3年生というのは、人生の中でも結構大事な時期で、この時期での決断がその後の人生を大きく左右する事もあり、誰でも、進学するにしろ、就職するにしろ、それなりに悩み、考え、苦悩する時期ではないかと思う。で、
「じゃあ当時の僕はどうだったかねぇ?」
 と思い出すのに、どうも、あまり悩む事もなく、呑気に日々を送っていたような気がするのだ。ただ、将来の事はあまり考えていなかったが、将来の音楽生活を広げる重要な1枚のアルバムには出会った。
 まあ、高校卒業後の進路の話を引き合いに出して、1枚のアルバムの話をするのもばかばかしいのだが、(←だったら、何故する!おい!)今になってよく考えてみると、
「僕にとっては、この1枚のアルバムを聴いた事で、その後聴いてゆく音楽の幅が確実に広がったなぁ~。」
 と感じる1枚なのだ。
 あんまり意味のない長い前置きになってしまったが、今回のお話は、この1枚のライブ・アルバムの話だ。
 さて、僕が高校3年生の頃に住んでいた下宿は建前上、
「夜10時以降は他人の部屋へ行ってはいけません!」
 てな事になっていたのだが、僕は毎晩のように11時頃から、自室の窓から屋根伝いに3階の物干しへ上がり、そこから同級生のドラマーのN田君の部屋へ遊びに行っていた。彼と音楽の話を飽きる事なくしていたのを思い出す。
 当時N田君は、ドラマーのスティーブ・ガッドに熱を上げていて、毎晩のように、
「スティーブ・ガッドはすごいぞ~!スティーブ・ガッドはすごいぞ~。」
 と、湯沸かしポットで作ったインスタントラーメンを食べながら、念仏のように唱えていたような気がする。
 当時そのN田君から、教えてもらったアーティストに深町純というキーボード奏者がいた。N田君がどういう経緯でこのアーティストを知ったのか忘れたけれど、とにかくこの深町純&ニーヨークオールスターズ「ライブ!」というアルバムを毎晩のように下宿の部屋で聴きながら、N田君がスティックで枕をパタパタ叩いてドラムの練習をしていた姿を思い出す。
 で、当然のように僕もこのアルバムをダビングしてもらい、聴くことになったのだが、はっきり言って、このアルバムにはかなりの衝撃を受けた。非常にパフォーマンスの高い演奏ばかりで、この当時の自分の好きな音楽の集大成のアルバムのような感じがしたのだ。
 ちょっとメンバーを上げると、
 デイヴィッド・サンボーン(アルト・サックス)
 マイケル・ブレッカー(テナー・サックス)
 ランディ・ブレッカー(トランペット)
 スティーブ・カーン(ギター)
 リチャード・ティー(ピアノ)
 深町純(シンセサイザー)
 マイク・マイニエリヴィブラフォン
 アンソニー・ジャクソン(ベース)
 スティーブ・ガッド(ドラム)
 の9名。
 まあ、これだけの超一流ミュージシャンが、弾きまくり、吹きまくり、叩きまくるので、気に入らない訳がないのだが、中でも、スティーブ・ガッドのドラムは超人的で、アルバム全般に渡ってものすごいプレイが聴ける。ドラム小僧のN田君が、
「スティーブ・ガッド~、スティーブ・ガッド~」
 と、念仏を唱えたくなる気持ちがよく分かるアルバムなのだ。
 一方、僕にとっては、その後大学生になって、前出の9名のミュージシャンそれぞれが参加しているアルバムを足掛かりにして、あちこちへ触手を広げてゆく事で、また新たなミュージシャンを知り、とめどもなく聴く音楽の幅が広がっていった思い出がある。
 少し前に記事にしたボブ・ジェームス「タッチ・ダウン」というアルバムが僕のフュージョンへの入口なら、このアルバムは僕のフュージョンの基礎だと思っている。その後の僕が広いフュージョンの世界を漂い始める本格的な第一歩はここにあるのだ。
 とまあ、こんなオーバーな事を言ってはいるが、先日昔のカセットテープを探してみたのだが、どうしても見つからず、とうとうアマゾンでCDを購入した。そんでもって、深町純&ニューヨークオールスターズ「ライブ!」、ひっさしぶりに聴いてみました。
「いや~。ええぞ~。ええぞ~。実に良い。」
 それぞれのミュージシャンの演奏レベルが非常に高く、特に記憶どおりスティーブ・ガッドがずば抜けて凄い。“神技”っていう言葉が浮かんでくる。そして、聴いてゆくうちに、リチャード・ティーマイケル・ブレッカーも既にこの世にはいない事にハタと気づき、実に寂しい思いがした。
 でも、ここにも自分の好きな音楽の原点があった事を久しぶりに再認識して、ジワリと興奮し、感動した事であった。
「ホント、いいアルバムだな。これは・・・。」




[Music 深町純]




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Category: 高校3年の頃 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |