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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 虚空のスキャット
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ピンクフロイドの「虚空のスキャット」で思い出す試験と宴会の話。

2007.07.20 Fri
狂気

 中学高校の頃は、中間試験や期末試験の時にも色々と思い出があるもので、試験の1週間前に、時間割が発表になってからは、クラブも休みになってしまい、授業が終わると僕は、
「ふぁ~あ~。つまらんにゃ~。大体、なんで試験らあてゆうもんがあるがなや~。ロックのテストでもありゃあ勉強するのににゃ~。」
 なんて、訳のわからん事を言いながら、早々に下宿へ帰って行った記憶がある。
 普段、早い時間に部屋に戻った事がないので、特に土曜日などは、ついつい余計な事を考えて、いつもは聴かない曲を聴いたりしてしまう。(←真面目に勉強すればいいのに。)そんな時によく流すのが、ピンクフロイドだった。
 この当時のピンクフロイドには、「原子心母」、「おせっかい」、「炎~あなたがここにいてほしい」等々の名盤があったけれども、やっぱり1番思い出に残っているのは、「狂気(The Dark Side Of The Moon)」だ。 初めてこのアルバムを聴いたのは、中3の時だと思う。プログレッシブロックが好きだった僕は、イエスキングクリムゾンELPなどと一緒に当然のようにピンクフロイドを聴くようになった。
 「狂気」を最初に聴いた印象は、
「おいおい、なんか地味やねぇ~。うわぁ~なんじゃ、この時計は~こんなん夜中に聴いたらびっくりして飛び起きるぞ~。でも、デヴィット・ギルモアのギターはかっこえいぞ。」
 ぐらいのもので、特別感動したような覚えはない。まあ、そんな事から、「狂気」は僕の中で“試験の勉強をしながら”とか“小説を読みながら”とか、“ながら聴き”のアルバムとして定着していった。
 でも、“ながら聴き”とは言っても、たびたび聴くとキチンと耳に残るもので、初めて聴いてから2年間ほど折に触れ“ながら聴き”をして、だんだんと「狂気」の良さが分かるようになって、バンド仲間の間でも
「狂気は名盤や!」
てな事になっていった。
 高2の頃、友人の家でバンド仲間数人と酒を飲んだ事がある。いつものようにくだらない事を喋っているバックでこのアルバムをダラダラと流していた。(←やっぱり“ながら聴き”だ。)曲がちょうど「虚空のスキャット」に差し掛かった時に、当時ボーカルだったH田君が、酔った勢いで突然一緒に歌い出した。
 最初は皆で
「さすがボーカルやな。上手い!。」
 などと言っていたが、後半になってH田君が首を締められたニワトリみたいな声を出して、血管が切れそうな顔で歌いつづけるのを見て、大爆笑になったことがある。(←それでも最後まで歌ったH君は“気分が悪い”と言っていた。)
 そんな事を思い出しながら久しぶりに「狂気」をじっくりと聴いてみた。
 最初に思ったのは、なんでこんなアルバムを“勉強しながら”とか“酒飲みながら”聴く事が出来たのか不思議になった。不安で勉強にならないし、悪酔いしそうだ。ただ、若かったのか、それとも自虐的だったのか、はたまた、単なる馬鹿だったのか、どれかだ。
 さて、正式な感想だけれど、僕は今回、「狂気」というアルバム全体が一つの壮大な芝居のように感じられて、最初から最後まで通して聴く事によって、なんとも言えない感動と充実感が得られた。
「ピンクフロイド」には、他のプログレのバンドみたいに複雑な曲構成や変拍子があるわけではないが、きちんとプログレ特有の不思議さと美しさがあると思うのだ。
 最近、中学、高校当時に夢中になったプログレッシブロックのアルバムをよく聴くのだけれど、正直、今の自分に1番合っているのが「ピンクフロイド」「狂気」だと思った。他のプログレバンドには無い泥臭さがとても気持ちが良いのだ。
 僕は、歳を重ねる毎にブルースが好きになっている傾向があるので、後5年もして聴いたら、今よりももっと感動できるだろうと思った。
 中学3年で聴き始めて、今までちょっとづつ感動が増えてゆくこのアルバムをこれからも、大事に聴いてゆくだろう。
 棺桶に入れてもいいアルバムだな。・・・・・ちょっと言い過ぎか?。





[Music Pink Floyd]


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Category: 中学3年の頃 | Comment(0) | Trackback(1) | top↑ |