RCサクセションの「雨上がりの夜空に」とずぶ濡れ、ヤケクソ、停学騒ぎの話。
週末、東京まで友人のライブを見に行ってきた。ライブには関東在住の同級生がたくさん集まり、ちょっとした同窓会のようで、懐かしさも手伝い夜遅くまで痛飲した事だった。
ライブには3つのバンドが登場したが、それぞれ不思議な個性があって、とても面白かった。そんなライブの最後に、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」が演奏されたのだが、僕はここ2年ほどの間によくこの曲を耳にする。で、この曲を耳にする度にある事を思い出すのだ。今回の昔話は、その事を書こうと思う。
僕が高3になった春頃から、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」という曲がラジオからよく流れるようになった。僕は、RCサクセションというバンドは、全く知らなかったのだが、この曲を聴いてすぐにこのバンドが好きになった事を覚えている。
一緒にバンドをやっていた連中も、珍しく、全員が、
「この曲は、えいぞ~。名曲じゃ~。」
と言っていた事を思い出す。
しかし、そうは言っても、我々は翌年に大学受験を控えてバンドも休止中で、いい曲をいくら聴いても、演奏出来ないストレスがどんどんと貯まってゆくのが現実だった。
そんなモヤモヤをいっぱい貯め込んで過ごした夏休みも終わろうとしている頃、バンド仲間のH口くんから、
「8月31日は、皆、俺の家で宿題やろうぜや~。それで、宿題が済んだら誰もおらんき、ちょっと一杯やろうぜゃ。」
という非常に魅力的なお誘いがあり、僕等は、
「それはえい考えやな~。よっしゃ、よっしゃ~。」
なんて言いながら、昼過ぎには勉強道具と焼酎やトリスウイスキーを持ってH口邸へ集合していた。
集まったのは、ボーカルのH田君、ベースのK藤君、ドラムのN田君、ギターの僕、そして主催者でギターのH口君と総勢5名の音楽をやっている連中ばかりだった。
最初こそノート広げて勉強体制だったが、すぐに一同は酒を飲み始め、普段ストレスがたまっているせいか、この時は呑むピッチが異様に早く、案の定夕方には大宴会になっていた。
その後すっかり日が暮れて、ベロベロになった僕達は、外に出て近所をウロウロし始めた。(←当時の僕達は、酒を飲むと必ずベロベロで外を走り回るという不思議な行動をしていた。たぶん、いつゲロを吐いてもいいように、そうしたような気がするのだが・・・・。)
外は小雨が降っていたが、そんな事はお構い無しで、ずぶ濡れになりながら外を走り回り、奇声を上げつつたどり着いた所は、住宅街の小さな公園だった。
この公園でK藤君とH田君の2人が完全に酔い潰れてぶっ倒れた。残った我々3人は、雨に濡れて震えながら倒れている二人を、とりあえず濡れないように滑り台の下まで運び、その辺に散乱している新聞紙を布団がわりに上からかぶせておいた。
今考えると、とんでもない事だが、その時は残った我々3人もかなり酔っていて、ほとんど物事の判断がつかない状況で、平気で二人を放置したまま、
「よっしゃ~、ラーメンでも食いにいこうぜ~!」
なんて言って、明け方まで街の中を走り回り、バカ騒ぎをしていた。
翌日の学校は、全員が酷い二日酔いで、僕とH口君は始業式をサボって屋上で寝ていた記憶がある。
昼頃、重い頭を抱えて下宿へ帰ると、ドラムのN田君が、
「おい。飲んだのが、教師にばれたぞ!」
と言った。
どうも帰りのホームルームの時間に、隣のクラスのK藤君が、酒臭いのが教師に感づかれて、芋づる式に全員の名前がバレたらしい。
翌日学校へ行くと、全員がそれぞれのクラス担任に呼ばれ、めちゃくちゃ怒られた上に、
「学年担任から、何らかの沙汰があるだろう。」
と言われて、僕達は、停学を覚悟していた。
それからの数日間は、実に暗かった事を覚えている。
まあ、結局僕達は停学にもならずに、きついお灸をすえられたぐらいで、終わったのだが・・・。
話が長くなってしまったが、僕の中の「雨上がりの夜空に」は、ストレスを貯め込んで酒に酔って、雨の中でばか騒ぎをしたイメージと重なっている。
ひょっとしたら、飲んでずぶ濡れの時に、「雨あがりの夜空に」を大声で、歌ったのかもしれない。そんな気がするのだ。
ま、とにかくRCサクセションの名曲は、若い頃の馬鹿な思い出をまた1つ引っ張り出してくれた訳で、こういう曲はこれからも大事にして行きたいと思っているのだ。
RCサクセション : 雨上がりの夜空に
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Category: 高校3年の頃 | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |