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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 高橋真梨子
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おでんと高橋真梨子

2009.10.03 Sat
「おでん」なのだ! 先週末の夕食は今シーズン初の「おでん」だった。
 オヤジはこの「おでん」なるものが非常に好きで、冬の寒い日に、暖かいお酒と一緒にアツアツのコンニャクや、よく味がしみたホカホカの大根を食べる事に人生の幸せを感じる単純な人間なのだ。
 おでんを食べながら三男が、
「ねぇお父さん。おでん屋ってあるの?」
 なんて事を聞くので、
「あるさ!おでん屋はいいぞ!」
 そう言いながら長男に、
「お前も、大学生になったら冬のデートはおでん屋がいいぞ!熱いおでんを食べながら熱燗を差しつ差されつ・・・これが、おでん屋の醍醐味よ。なぁ、母さん!」
 そう言うと、長男にも女房にも完全に無視されてしまった。次男は一人、
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~」
 と、笑っていたけど・・・・。
 さて、相変わらず前置きが長いのだが、オヤジはこの時、おでんを食べながら一人の女性歌手の事を頭に浮かべていたのだ。それは誰かと言うと、高橋真梨子なのだ。
 突然、高橋真梨子と言われても、
「訳が分からんぞ!おい!」
 なんて言われそうなので、ちょっと説明させてもらいたい。
高橋真梨子 僕は大学生の頃から高橋真梨子の曲が大好きで、これまで折に触れて何枚かのアルバムを聴いてきた。
 僕が彼女のアルバムを一番聴いていたのは大学2回生の1983年頃だ。まだ「桃色吐息」がヒットする前で、彼女をテレビで見る事もあまり無かったのだが、バンドの仲間内では、
『元、ペドロ&カプリシャスで活躍した実力派の歌手!!』
 というイメージが強くあり、ちょっとカリスマ的な存在だったのだ。
 当時の僕は生意気な事に、彼女の醸し出す曲の雰囲気から、
「う~む・・・これぞ大人の女性なのだ!」
 などと勝手に思い込み、
「色恋関係なく、こういう大人の女性と静かに語り合いながら、ウィスキーを飲むと絶対楽しいだろうなぁ・・・。」
 そんな事をボンヤリ考えていた事を思い出す。そして46歳になった現在でも、僕は昔と同じように高橋真梨子にお洒落で安心出来る大人の女性の魅力を感じているのだ。
 しかしこの感覚の一方で、オヤジはここ数年来、高橋真梨子からなごみを感じる「純和風」の大人の雰囲気も強く感じるようになっている。これは、彼女が日本酒のCMの曲を歌っていた事に影響を受けているのだが、(←考えてみるとバカみたいに単純な話だが・・・。)理由は何であれオヤジは、
「これは新しい高橋真梨子の魅力なのだ!」
 と、またも勝手な解釈をしおり、最近では僕の頭の中の高橋真梨子のイメージは、すっかり「和」になって定着しているのだ。
 そこで「おでん」なのだ。
 この日おでんを食べながら僕の頭の中に浮かんだのは、
『ちょっと小奇麗なおでん屋でカウンターに座り、女将の高橋真梨子と何て事ない話をしながら「おでん」と共に熱燗を飲んでいるオヤジの図』
 なのだ。
 あまりに異常な光景なので自分でも呆れてしまうが、「おでん」を見ていると、おでん屋のカウンターの中から楽しい話をする高橋真梨子が頭に浮かんできてしょうがないのだ。
 まぁこれはオヤジが常々、
「高橋真梨子みたいな雰囲気を持った大人の女性の友人が欲しいものだ・・・。」
 と思っている事から出て来る妄想なのだが・・・・。
高橋真梨子 さて、異常な妄想話はこの辺にして、冷静に高橋真梨子の音楽の話をしたい。
 オヤジは若い頃に、彼女のように尊敬と憧れをもって聴き続ける事が出来る女性歌手に出会った事は、実に良かったと思っている。彼女の音楽を初めて聴いてから20年以上も、
「本物のプロっていうのはこういうのだぞ!」
 と感じているのだ。
 高橋真梨子の楽曲は、そこらのおばちゃんがカラオケで簡単に歌えるようなものじゃない。大学生の頃、彼女の曲を何曲かコピーしてバンドで演奏した事があるが、音大の声楽科に通うボーカルの女の子が、
「いざ歌ってみると、高橋真梨子の歌はホント難しいわ・・・。」
 そう言っていた事を思い出す。
 しかし、高橋真梨子は歌の難しさなど聴く者に全く感じさせないばかりか、包み込むような独特な雰囲気で歌い上げ、その中に女性の寂しさ、強さ、可愛らしさ、熱い想い等々を強烈に意識させるのだ。ここに高橋真梨子の音楽の真骨頂がある訳で、
「こういう凄い女性歌手がいるんだぞ。」
 と、時々思い出すだけで、音楽を楽しむ幅が随分広がった気がするのだ。
 今回、昔聴いていた曲が聴きたくなって、80年代に聴いたアルバムのテープを探してみたが残念な事に見つからなかった。しょうがなく、
「あの頃のアルバムは改めてYUTAYAでレンタルしよう!」
 と諦めて、「リプレイ」というベストアルバムを流す事にした。
REPLAY さすがにベストアルバムだけあって、名曲のオンパレードで息つく暇がない。特にオヤジが嬉しかったのが、「ジョニーへの伝言」や「五番街のマリーへ」等の古い名曲を聴く事が出来た事で、懐かしさを感じつつ改めて高橋真梨子の実力に脱帽する思いだった。
 とにかく、「リプレイ」全編を聴いてみて感じるのが、これほど情景が頭に浮かび、歌詞の意味が心に響く曲が連続するアルバムも珍しいという事だ。
 秋の夜長、日本酒を飲みながら耳を傾ける高橋真梨子の歌声は、
「艶やかで落ち着いた本当の大人の世界はこういうものだよ!」
 そんな事を教えてくれると確信したのだ。

高橋真梨子- for you...


 
[Music 高橋真梨子]


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高橋真梨子の3枚のアルバムで、歌のバックでベースを弾く楽しさに目覚めた話。

2010.01.11 Mon
MONOLOGUE LOVENDOW DEAR


 1983年の4月、僕は大学2回生になっていた。一年前に真っ暗な浪人生活から脱出し、
「あ~あ・・俺もなんとか大学生になれたぞ!」
 なんて思ってから、アッという間に一年の月日が経ってしまい、浪人中とは全く異なる時間の流れの早さに正直驚いていた。
 バンドの方は、多少メンバーの出入りはあったものの、ほぼ元の編成に近い形で再び活動を始め、フュージョン系の曲のレパートリーも増えて、よりパワーアップされていた。
 僕自身も1年前から比べると格段にベースが上手くなった実感があり、あちこちで演奏するたびにノリノリで腰を振って調子に乗っていた記憶がある。
 そもそも僕が中学に入学して以来、ギターだ、バンドだ、ロックだ、フュージョンだ、などと叫びながら音楽にのめり込んでいった根幹には、
「楽器を演奏して人前で目立ちたい!」
 という実に分かり易い思いがあった訳で、この思いは、大学生になってギターからベースに持ち替えた後でも、全然変わっていなかった。そんな訳で、入学後、偶然にも自分が入りたかったバンドに誘われた僕は、
「思いっきりベースを弾きまくって、目立ちまくってやろう!」
 などとスラップや、複雑なアドリブの練習に余念が無かった事を覚えている。
 ところが、1年間このバンドで演奏を続けてゆくうちに、この考え方に変化が出て来た。それは僕の所属していたバンドがフュージョン系の音楽と同じぐらい重要視して、女性ボーカルをメインとした曲を演奏していた事によるのだ。
 今回のお話は、この女性ボーカルをフューチャーした曲を練習する中で、過去に学んだ『楽器を演奏する上で最も重要な事』を再認識し、ボーカルのバックでベースを弾く事の面白さを実感した話をしたいと思うのだ。聞いていただきたい。
 この頃、我々のバンドは4月の末に行われる「新入生歓迎コンサート」に向けて日々練習を繰り返していた。
 「新入生歓迎コンサート」とは言っても、特別大きなステージで新入生を集めて演奏するようなモノではなく、土曜の午後にキャンパスの中庭に小さなステージを作り、僕が所属するサークルのバンドが次から次へと出てきて、ロックだフュージョンだニューミュージックだと何の脈絡も無く延々と演奏するコンサートで、
「その辺を歩いている人に足を止めてもらえばそれで良いのだ!」
 といった完全な自己満足のコンサートであった。
 その上、このイベントにはサークル内の全てのバンドが出演する為に、一組の持ち時間が短く、せいぜい4~5曲しか演奏できないデメリットがあったので、当初僕は
「まあ、レパートリーの中でインパクトの強い曲を4~5曲ドカン!とやればいいんじゃないの?」
 くらいに考えていた。
 しかし、数日前の曲を決めるミーティングで、リーダーでキーボードのK田さんが、
「5曲全部新曲にするぞ!で、歌モノばっかり。全部、高橋真梨子で行こうぜ!」
 なんて事を言い始めたのだ。
 まぁ高橋真梨子の曲は、シンセサイザー兼ボーカルのN本さんが以前から歌いたがっていた事もあり、採用するのは何の異存も無かったのだが、全部歌モノというのは僕個人としては何となく欲求不満だった。
 というのも、それまでの僕は、
あくまでもこのバンドはフュージョン中心のバンドであり、歌モノはオマケなのだ!」
 と考えており、
「なんで、せっかく人前で演奏出来るのに、オマケばっかり演奏するのだ?もっとアドリブいっぱいの複雑な曲をぶちかまそうぜ!」
 そんな事を考えたのだ。
 帰りの電車の中でその辺の不満をK田さんに話すと、彼は、
「お前そりゃあ違うよ。あのさぁ、複雑なフュージョン曲はライブハウスに出た時にでも演奏すればイイのよ。だって、その辺歩いてる学生は、俺達がいくら上手いアドリブ弾いてもピンと来てないんだぞ。そんな事より、セミプロのN本嬢がガツンと歌ってみな、音楽に興味が無い奴でも、振り返るぐらいの事はするよ。」
 こう言ったのだ。
 さて、これは実に真実なのだ。
 だって、バンドの中で歌に勝るパートは無い。
 当時N本嬢は音大を卒業後スタジオでコーラスの仕事をしている半分プロの歌手だったので、彼女の歌の上手さは群を抜いていた。
 K田さんの話を聞いて僕は、
「そうか・・・そういう事か。確かに、客に興味を抱かせないと、いくら演奏しても意味が無いじゃないか・・・。よっしゃ、んじゃあ100人ぐらいその辺の通行人を振り向かせちゃる。」
 と、能天気に頭を切り替えたのだった。
 しかし恥ずかしい事に、この時まで僕は高橋真梨子というシンガーをほとんど聴いた事が無かった。
『昔、ペドロ&カプリシャスで歌っていた渋いシンガーだわなぁ。』
 くらいのイメージしか無く、N本嬢にダビングしてもらった3本のカセットテープを聴くまでは、
「N本嬢も、何であんな地味なシンガーの曲を歌いたがるのだろう・・・?」
 なんて不思議に思っていたのだ。
 ところがドッコイ、僕は1回聴いただけで高橋真梨子に心を奪われてしまった。3本のカセットテープとはそれぞれ、1980年に発表されたアルバム「MONOLOGUE」と1981年発表の「LOVENDOW」、1982年発表の「DEAR」の3枚なのだが、曲も詞の内容も全てが実にイイのだ。そして何と言っても、高橋真梨子の曲はN本嬢の声にそっくりで、想像するだけで上手くいきそうな気がしたのだった。
 早速ベース片手に曲のコピーを始めたのだが、コピーが進むうちに、僕は昔聞いたある言葉を思い出した。それは、ぼくが中学、高校を通して世話になったクラシックギター部の顧問の先生の言葉で、
「ギターは歌いながら弾け!」
 という言葉だった。簡単に言うと、
「旋律を頭の中で歌いながら演奏する事によって、自分の持つ歌心をより楽器に反映させる事が出来る。」
 という意味なのだが、高橋真梨子の曲の数々はまさしく『歌いながら、思い入れたっぷりにベースを弾ける曲』のオン・パレードだったのだ。
 そんな訳で、本番当日までに僕は5曲の歌詞を全て覚えてしまい、練習中は頭の中で歌うばかりか、「ワインのようなKISS」なんて曲は、N本嬢のバックで一緒に歌っていた記憶がある。
 こうなると、演奏中に
「目立とう!」
 という考え方から、
「いかに自分が歌心を持って気持ち良く演奏出来るか?」
 という方に意識が傾き、
「その上で、客を振り向かせ、最終的に目立てば良い。」
 という考え方に変わってくるのだ。
 高橋真梨子の曲との出会いは、
「どんな曲を演奏する時でも絶対歌心を忘れてはいけない。」
 という事を再認識させてくれ、
「いかにボーカルの歌心を盛り上げるベースをバックで弾けるのか?」
 それを考えながら演奏する楽しさを僕に教えてくれたのだった。
 この経験がきっかけで、僕は一年後にはフュージョンから離れ、女性のボーカルをメインにしたバンドへ鞍替えする事になる。そういう意味でも、ここに挙げた高橋真梨子の3枚のアルバムは、僕が聴いてきた音楽の中で、とても重要な位置にあると思っているのだ。
 最後にこの時演奏した5曲を紹介しておきたい。全て名曲。歌心溢れる素晴らしい曲なのだ。皆様、機会があれば是非聴いて頂きたい。

STOP MY LOVE / 「Dear」 より
サンバ・マジック / 「Dear」 より
裏窓 / 「MONOLOGUE」 より
ワインのようなKISS / 「LOVENDOW」 より
FOR YOU / 「Dear」 より

ワインのようなKISS / 高橋真梨子


  
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高橋真梨子の「高橋40年」を聴いてみた。

2014.03.14 Fri
高橋40年 ちょっと前に高知県の東の端、東洋町まで行く機会があったのだが、道中ずっと高橋真梨子の3枚組のアルバム「高橋40年」を聴いていた。
 このアルバムはそのタイトル通り、高橋真梨子の歌手生活40周年を記念して、ペドロ&カプリシャスの時代から現在まで発表してきた曲の数々が収録されている。まぁ一言で言えば、
「これ1枚で高橋真梨子というアーティストの概要がわかるのです。」
 そんなアルバムなのだ。
 オヤジは二十歳の頃に高橋真梨子に目覚めて以来ずっと彼女が大好きで30年以上も聴き続けているので、今更このアルバムを聴いて良いも悪いも無いのだが、一言文句を言いたいのがジャケットなのだ。
「一体誰がデザインしたのかよ?」
そう言いたくなるような馬鹿ジャケットだ。
 まぁオヤジみたいな年齢の人間と、最近の若者との間には様々な感覚的な隔たりがあるのも分かるが、それでもこれは酷いと思う。せっかく歌手生活40年の記念豪華アルバムなのだから、もう少し格調高い重みと渋みが欲しかったと思うのだが、皆様どう思う・・・?なのだ。
 さて、文句ばっかり言っててもしょうがないので中身の話をするけど、3枚のディスクを通して感じるのは、なんと言っても高橋真梨子の声の魅力だ。ハスキーで重みがあり、深い暖かみが感じられる。この特徴的な声に乗せて、女性の恋心を絞り出すように歌い上げるスタイルは、彼女の歌の王道であり、最も感動を呼ぶ部分だと改めて思った次第だ。
 高橋真梨子の曲を女性が聴いてどのように感じるのか、オヤジにはよく分からないが、彼女の歌は、自分のような中年オヤジが聴いても女の心の奥深くに渦巻く情念のようなモノが感じられて、背中がゾクゾクする。ただこの情念は演歌のそれとは異なり、都会のオシャレな大人の女性が内に秘めた熱い感情である所がミソなのだ。・・・とまぁそんな事を高橋真梨子からオヤジは常々感じているわけなのです。皆様、聴いてみなはれ。コレいいアルバムでっせ。

高橋真梨子 STOP MY LOVE


高橋真梨子 はがゆい唇


高橋真梨子 for you


 

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