大西順子の「WOW」を聴いてみた。

「まあ、ちょっとイイ雰囲気のネエチャンだから・・・」
みたいな下心も手伝って、すぐにこのアルバムを購入した事を覚えている。
当時の僕は、結婚して3年ほど経ち、長男が生まれて暫くした頃で、一番ジャズを聴いていた時期であった。月に1度は新宿三丁目の丸井の地下にあったヴァージン・メガストアーへ出かけて行き、ジャズのCD数枚と紀伊国屋書店で数冊の本を買うのが楽しみだった事を覚えている。
まあ、そんな事を思い出しながら聴いたのだが、このアルバム僕が感じるのに、彼女のデビューアルバムにもかかわらず、大西順子というピアニストが持つジャズへの思いが爆発しているような気がするのだ。
すごい緊張感を感じる曲があるかと思えば、どこまでも流れてゆくような旋律が聴こえてきたり、不安な雰囲気を作ったかと思うと、あっという間にばかばかしい空気になったり、とその間、彼女は弾いて弾いて、弾きまくる。なんとなく“怨念”とか“情念”とかいう言葉をついつい思い出してしまうのだ。
1曲目の「THE JUNGULAR」が始まった瞬間から大西順子の発するオーラに包まれて、あとはただもうボコボコにされるのみ。そんな感じかな?ホント、すごいアルバムだと思います。
[Music 大西順子]
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