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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 2007年10月
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マーカス・ミラーの「SUDDENLY」を聴いてみた。

2007.10.01 Mon
SUDDENLY「オヤジさん、一番好きなベーシストは誰かね?」 
 と、聞かれると、僕は、20年以上も前から、
マーカス・ミラーだね。」 
 と答える。
 僕が初めてマーカス・ミラーのベースを聴いたのは、高校の頃で、渡辺香津美のアルバム「トチカ」だったと思う。当時は「スラップ奏法」なんて名称はまだなく、皆、「チョッパーベース」と呼んでいた頃だ。
 その時から、ずっと気になる存在のベーシストで、大学生になってベースを弾き始めてからは、神様のように思っていた時期もある。
「何がそんなに好きかね?」
 と聞かれても、困るのだが、一生懸命説明すると、そのリズム感、独特の音色は勿論なのだが、何と言っても、ベースプレイ全体を通して感じるものすごい緊張感が、実にカッコイイのだと思うのだ。
 このアルバムの1曲目、「ラヴィン・ユー」の最初のリフの緊張感。これが、マーカス・ミラーの全てなんだと思ってしまう。
「たまには、耳を研ぎ澄ませて、必死にベースプレイを聴く。」 
 学生に戻った気がします。






[M;Marcus Miller]


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渡辺貞夫の「モーニング・アイランド」を聴いてみた。

2007.10.03 Wed
モーニングアイランド 南国土佐は、朝晩がグッと涼しくなり、やっと秋の気配を感じるようになってきた。
 そうなると、オヤジは、休日の早朝散歩を楽しむようになる。散歩から戻って、コーヒーでも飲みながら、うるさい子供達が目を覚ます前に、のんびりと聴きたいのが渡辺貞夫モーニング・アイランドだ。
 ニューヨークの風景をバックに、ナベサダがにっこりと笑うこのジャケットは、高校2年当時の僕の憧れの的であった。
 前作の「カリフォルニア・シャワー」に続いてデイヴ・グルーシンを中心としたミュージシャン達が参加したアルバムで、色々なスタジオミュージシャンに憧れ、ニューヨークに憧れて、ジャケットを眺めながら、
「う~む・・・。」
 と、唸っていた自分を思い出す。
 当時からナベサダは、大御所的な雰囲気があって、
「ちょっとその辺の若造ミュージシャンとは、落ち着きが違うぞ!」
 なんて、思っていたのだが、アルバムの内容は、実に聴きやすく、美しい曲が多い。
 あれから、30年近く時間が流れたけれど、今でも、当時のままに憧れる事が出来るアルバムだと思っている。





[Music 渡辺貞夫]


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レインボーの「ロング・リブ・ロックンロール」と文化祭の思い出話。

2007.10.06 Sat
ロング・リブ・ロックンロール

 高校1年も終わりが近づく頃、僕達のバンドは文化祭のステージに向けて毎週のように練習していた。
 通常、文化祭といえば秋なのだが、僕の学校では2年に一度、それも2月中旬の土日の2日間で、南国土佐といえども、実に寒かった。
 当日は、体育館のステージを吹奏楽部やギター部、演劇部、それにフォークやロックのバンドが使っていた。また、ライブハウスをやっている教室なんかにも、演奏しに行った記憶がある。
 僕はバンドでのライブ、ギター部でのコンサート、クラスの喫茶店の店番と文化祭の2日間は目が回るほど忙しく、模擬店などをゆっくり楽しめなかった事を覚えている。
 そんな文化祭のステージで演奏して、印象に残っている曲が、レインボー「ロング・リブ・ロックンロール」だ。
 そもそも、この曲を演奏するまでの僕らは、やたらと高度な演奏テクニックが必要な曲をコピーする傾向があって、なんとか演奏できても、全く余裕がなく、
「とにかくワシら必死です!!」
 という感じで、人前での演奏を楽しむ状態には程遠かった。そんな訳で、
「ここら辺で、ノリが良くて、演奏が簡単で、他のバンドが演ってない曲がレパートリーに欲しい!」
 と思うようになっていた。それが「ロング・リブ・ロックンロール」だった。
「おい~。この曲やろうぜや~。ノリがえいし、意外と簡単かも知れんぞ。」
「おお~。そうやにゃ~、これやったら演奏しながら一緒に歌えるぞ~。」
 
 なんて言って、すぐにコピーする事を決めた記憶がある。
 僕は、レインボーに対して、ディープ・パープルほどの強い思い入れは無かったものの、相変わらずリッチー・ブラックモアが好きだったので、しょっちゅう聴いていた記憶がある。
 この頃のレインボーはボーカルのロニー・ジェームス・ディオとドラムのコージー・パウエルが在籍していた頃で、まだ、ポップな路線へ転換する以前の全体的に中世ヨーロッパを思わせる独特の世界があって、明るさは無いものの、なかなか面白かった。
 また、この頃何度か来日して、テレビでもライブの模様が放送され、コージーパウエルの物凄いドラムソロのかっこ良さに唖然とした記憶がある。
 そんな状況でバンドのレパートリーとなった「ロング・リブ・ロックンロール」は実に演奏し易い曲だった。
「余裕で弾ける。」
 というか、
「前が向ける。」
 というか、
「歌いながらのれる。」
 というか、まあ、そんな感じで、とてもリラックス出来るのだ。
 バンドで練習を始める時に
「とりあえず、ロング・リブ・ロックンロールからやろか~。」
 と、始まって、気分良く演奏して、ビシッと決まったら、
「よっしゃ、よっしゃ~。今日も調子えいにゃ~。ほな、次やろか~。」 
 となるのである。(←こんな時に同じレインボーの「キル・ザ・キング」でも演って、前奏でつまづきでもしたら、非常に気分が悪いのだ。)そんな訳で、今思うと、この曲はバンドのウォーミングアップのような曲だった。
 文化祭のステージの出演時間では、僕らはくじ運が悪く、初日の午前中10時30分という、全く客が来ないであろう時間帯を見事引当て、義理で聴きに来てくれた20~30人ぐらいの前で演奏した。それでも、大きな音が出せるのは実に気持ち良かった。特に、「ロング・リブ・ロックンロール」を大音響で演奏したときには、自分の音に興奮してアドレナリンが沸騰するような快感があった事を覚えている。(←だから、バンドは止められない。) 
 さて改めて、今聴きなおしてみると・・・。
 今回は長男のヘッドフォンを拝借して、かなりのボリュームで聞いてみた。
 さすがに大迫力で、かなり気持ちが良かったのだが、思ったとおり、カラッとした明るさはなく、ロニー・ジェームス・ディオが歌えば歌うほど、中世ヨーロッパの雰囲気に近づいて行くように思えた。
 この前、ライブアルバムで「キル・ザ・キング」を聴いた時にも感じたこのバンドが持つ中世ドロドロの不思議な世界が、ロックンロールと名の付く曲でさえ意識できるのは、驚きよりも、恐ろしさを感じてしまった。
 とまあ、そんな事はどうでも良いのだが、とにかく、僕はこの曲で楽しみながら演奏する事を覚えたわけで、益々バンドにのめり込むきっかけになった曲でもあるのです。

Rainbow : Long Live Rock n' Roll





[Music Rainbow]


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