中年の楽しさと新年の抱負
なんて言いながら既に4日。年末から酒ばかり飲んで、弛みに弛んだ体にカツを入れるアルバムを探したのだが、なかなかピンと来るアルバムが無い。
「んじゃまぁ年始恒例で、ディープ・パープルかな・・?」
なんて思い、「カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター」なるアルバムを聴いた。

ただ、今回はちょっと違った。この「カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター」というアルバムは1993年のディープ・パープル再結成時のライブアルバムで、第2期黄金時代のメンバーが全員元気に演奏している。そして、面白い事に気がついたのだが、この時のメンバーは全員が40歳代の後半、ギターのリッチー・ブラックモアなどは、現在のオヤジとちょうど同い年の47歳なのだ。
しかし、このすっかりオジサンになったディープ・パープルは、若い頃にも増して味のある演奏を聴かせてくれる。若い時のようにフルパワーでガンガン押しまくるプレイではないが、一つ一つの音を皆が楽しむ雰囲気と、中年にならないと絶対出てこない演奏に対する余裕を感じるのだ。
手前味噌な話だが、オヤジも先日久しぶりに人前でギターを弾く機会があった。この時オヤジは、ギターを抱えて人前に立つ事が面白くてしょうがなかった。(←見た方は迷惑極まりないかもしれないけど・・。)そして、演奏云々よりもバンド全員でその場の雰囲気を楽しむ事を第一に考え、その上、若い頃には感じた事が無かった“演奏に対する訳の分からない余裕”が自分にある事を実感していたのだ。(←酒の酔いもあったかもしれないけど・・。)
「お前は、ディープ・パープルと自分の演奏とを一緒するんかい。正月早々飲み過ぎや!アホ!!」
と怒られそうだが、オヤジは「カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター」を聴いて、
『大演奏家であろうが、オヤジみたいな、まさしく“オヤジバンド”であろうが、この歳になった時に感じる余裕は全く同じモノであり、この楽しさは、この年齢にならないと絶対に分からない。』
そう考えたのだ。
そんな訳で、今年一発目に聴いたディープ・パープルのアルバム「カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター」はオヤジに、
「中年には、中年にしか分からない楽しみが絶対にある。」
という事を教えてくれたと思っている。
今年のオヤジは、
「この中年の余裕ある楽しみを、他にもたくさん見つける事を目標に頑張りたい。」
そう思っている。
本年もよろしくなのだ。
Deep Purple - HighwayStar HD 1993 ( Birmingham )
Deep Purple - Lazy (1993)
[Music Deep Purple]
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