羽田の夜景と丸山圭子で癒されるオヤジ。
年度末という事で、3月はいつにも増して仕事がバタバタする上に、オヤジ愛用のパソコンが月末に壊れてしまった。昨日になってやっと直ったが、修理に出している期間中、ブログはアップ出来ない、日記は書けない、ツイッターは出来ない、プライベートのメールは使えない、その上仕事にも色々と支障をきたす・・・とまぁ、不便な事この上なかったのだ。
一方で、週末から2泊3日で東京へ行ってきた。義理の父の七回忌で、家族全員で女房の実家へ出かけた訳だ。
法事の当日にお寺へ行き、その後一族で会食をした以外にも、日中は女房と東京の街をあちこちと歩き回り、夜は夜で酒を飲んで酔っ払い・・・とまぁ、実に中身の濃い東京での3日間だった。
そんな訳で、帰宅する日に高知行きのANA最終便へ乗り込んだ時には結構疲れていて、
「ああ・・こりゃ、フライト中は爆睡だなぁ・・。」
そんな事を考えながら、出発便で混みあう羽田空港の夜景をボンヤリと眺めていた。
夜の羽田空港というのは実に美しく、建物や滑走路の輝きは眩いばかりだ。不謹慎だが、震災で計画停電をしている事もすっかり忘れてオヤジは美しい夜景を飛行機の窓から堪能していた。
一方で、
「こういう時は、耳に入ってきても右から左へ流れてしまう曲が有難いのよ。」
などと考えながら、音楽は機内サービスのヘッドフォンをつけて、古い歌謡曲を中心に流しているチャンネルを選択し、懐かしい曲に耳を傾けていたのだが、

そんな事を思った曲があった。
丸山圭子の「どうぞこのまま」だ。
この曲が街で流れていた頃、オヤジはまだ中学生だった。当時からテレビやラジオで流れる歌謡曲を耳にして喜んでいたが、オヤジの記憶では「どうぞこのまま」は何故かラジオから流れていた記憶しか残っていない。
そして、そのラジオから流れる「どうぞこのまま」のアンニュイな雰囲気を、
「こりゃ、そこら辺の曲とは違うな。うん、大人の曲じゃ・・。渋いねぇ・・。」
などと生意気な評価を下しつつ、ニキビ面に物憂げな顔を作りながら遠くを眺めたくなった事を覚えている。
その時から30年以上を経て久しぶりに耳にした「どうぞこのまま」は、滑走路へ向かうべく走り始めた飛行機の窓から眺める羽田の美しい夜景にぴったりマッチし、疲れたオヤジの体を静かに癒してくれた。そしてあの頃と同じように、外を眺めるオヤジの顔は物憂げだったに違いないのだ。
「どうぞこのまま」、懐かしき名曲なり。
どうぞこのまま : 丸山圭子
[Music 丸山圭子]




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