カウント・ベイシーの「ベイシー・イン・ロンドン」を聴いてみた。

「戦前のビッグ・バンドのジャズと現在のビッグ・バンドのジャズとは、同じジャズでも全くの別物である。」
という文章に出くわした。
「そうなんだろうなぁ・・・・。」
なんて思う。
たとえば、戦前のベニー・グッドマン楽団なんかの演奏を聴いていると、どうしてもダンス・ミュージック的な感覚が強く、座席に腰を落ち着けて演奏に聴き入るのとはちょっと違うような気がするのだ。
まぁ、元来ジャズはダンス・ミュージックとして世に出てきた訳だから当然と言えば当然なのだが、オヤジはそういう土壌をよく知らずに『鑑賞するもの』として戦前のスウィング・ジャズを聴いてしまうので、このちょっとした違和感が生まれるわけだ。
さて、戦後50年近く経ってからビッグ・バンドのジャズに触れるようになったオヤジが、
「何か1枚!」
と言われると、
「やっぱ、戦前戦後を通して活躍したカウント・ベイシーが好きかなぁ・・・?」
なんて思ってしまう。アルバムは「ベイシー・イン・ロンドン」。オヤジが初めて買ったビッグ・バンドのアルバムで、以来20年近く折に触れて聴き続けている。無論、前出の違和感など無く、個人的には、
「コレこそビッグ・バンドだ!」
そう考えている。
オヤジがこのアルバムが大好きな理由はとても単純で、単にノリが良いからだ。
「こういうのを、『スウィングしてる!』って言うんだよ!」
と誰かが言っていたが、まさしくそれ。スウィングしている以外の何者でもない。素晴らしい躍動感、ダイナミックでパワフルな演奏、興奮する聴衆。どこを聴いても腰の辺りがウズウズしてくるような演奏なのだ。
あったりまえだけど、改めて、名盤なり・・・だ。
[MusicCountBasie]




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