無料ブログ
土佐のオヤジの音楽昔話 〜 あの頃の曲を聴いてみた 〜 ウォークマンで聴くジャーニーの「オープン・アームズ」の感動話。
2009年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月
2008.11.14(Fri)

ウォークマンで聴くジャーニーの「オープン・アームズ」の感動話。

エスケイプ

 浪人生活も夏休みが終り、秋がずいぶん深まった頃に、僕は前々から欲しいと思っていたウォークマンを手に入れた。正確に言うと、自分の物にした訳ではなく、単に寮の友人に貸してもらったのだが、とにかくこのウォークマンは僕が翌年大学に合格し、予備校の寮を出るまでの間ずっと僕の手元にあった。
 僕が初めてウォークマンを見たのは高校3年の頃で、高知市内の電器店に置いてあるのを目にした記憶がある。しかし実際にヘッドフォンを耳に当てて、音を聴いたのは浪人している頃の事で、その音の良さと迫力に感動した事を覚えている。
 さて、そんなウォークマンを僕に貸してくれたのは、寮で仲良くなった千葉県出身のI東君という男で、彼とは大学に合格してからもしばらくの間付き合いが続き、一緒に海に行ったり、彼の千葉の実家へ泊まりに行ったりした事を覚えている。
 I東君という男は、よく言えば非常に明るい、悪く言えば非常に軽薄で能天気な男で、趣味は車とテニスとサーフィン、女の子をナンパする事に命を賭けているような奴で、予備校でもあちこちの女の子に声を掛けまくっていた。流行に敏感で、ファッションはサーファー、音楽がそんなに好きな訳でもないのに、ウォークマンなんて最新のオモチャはしっかり持っていて、それをネタに女の子に話しかけるというような事を繰り返していたのだ。
 こんな軽い奴なので、僕が寮で、
「おおっ、ウォークマン!いいねぇ〜。」
 と、話すと、
「あ!使う?なら、しばらく貸しといてやるよ。10日間千円で前払いな。なんて冗談冗談!ハハハハハッ・・・。」
 そう言いながら、簡単にウォークマンを貸してくれたのだ。
 この事で僕の音楽環境は飛躍的に良くなった。とにかく気に入ったテープがあれば、何処でも好きなだけ音楽を楽しむ事が出来るようになった訳で、それこそ予備校への通学の電車の中は勿論、授業の休み時間や、街を歩いている時もずっと僕の耳には音楽が流れているという状況になっていった。
 僕は予備校の中で唯一音楽の話で馬が合うS藤君という男に空のカセットテープを渡しては、彼のお気に入りのアルバムをダビングしてもらっていた。S藤君からもらうテープは、ローリング・ストーンズのアルバムが多くて、それまでストーンズをあまり聴いた事が無かった僕は、結構楽しんで何枚かのアルバムを聴いていたのだが、ある日彼が、
「おい、これ聴いてみろよ。最近バカ売れしてるバンドで、ジャーニーって言うんだぜ。お前、こういうのも好きそうだと思って、ダビングしてきたよ。」
 こう言って渡されたのが、ジャーニー「エスケイプ」というアルバムだった。
 このアルバムの音には正直驚いた。ウォークマンを通して大音響で耳にする「エスケイプ」の音は、僕がそれまでに聴いた事がないような洗練されて、それでいて分厚いロックの音だったのだ。
 この時聴いたジャーニーの音を何と表現したらいいのか分からないが、とにかく僕はジャーニーというバンドの曲云々よりも、まずはそのシンプルで洗練された音の虜になってしまった。
「おいおい・・。俺がノコノコ浪人してる間に音楽界はものすごく進んでいるぞ。何じゃこの音は・・・。」
 と、マジにこの時はショックを受けた事を覚えている。
 で、このジャーニーというバンド、シンプルで実に力強く、予備校への電車の中で「エスケイプ」を聴いていると、
「とにかく頑張らねば!なんとか大学に合格せねば・・・!俺はやるぞ!」
 というファイトが湧いてくるのだ。
 車窓から見える景色は冬に向かう武蔵野の寂しい風景なのだが、僕は木枯らしが吹こうが、どんよりとした鉛色の空を眺めようが、「エスケイプ」スティーヴ・ペリーの歌声さえ聴いていれば、前向きになれたのである。(←今考えると、実に単純で、アホじゃなかろうか?と思うのだが・・・。)
 特に圧巻は名曲「オープン・アームズ」。この曲は、
『元気が出て、ヤル気が出る。その上に感動で涙も出る!』
 という、実に体中から色々な物が出てくるお得な曲で、荒んだ浪人生のハートをグリグリとくすぐった思い出がある。
 今回久しぶりにアルバム「エスケイプ」から名曲「オープン・アームズ」を聴いてみた。これまでも何度か聴いてきた経験上、この曲を楽しむには大きな音で聴くのが一番感動すると思っているので、長男のヘッドフォンを拝借して、大音響で流してみた。すると、恥ずかしい事に、涙が流れてしまった。曲に感動したという事もあるが、浪人中の何とも言えない辛い気分と、冬の景色が僕の中に湧き上がってきて、懐かしさでいっぱいになったのだ。
 人生の辛い時期に聴いて勇気付けられた曲というのはホントいい物で、僕は改めて、
「『オープン・アームズ』はこれからも一生聴き続けて行く事になるだろう・・・。」
 と確信してしまった。そして、人間は年を重ねる毎に涙もろくなるようで、今回聴いて、すぐに目頭が熱くなる自分に愕然としながらも、
「これから先も簡単に泣ける曲として、折に触れてこの曲で涙を流そう!」
 と思った事だ。

Journey- Open Arms Music Video


 


[M;Journey]



テーマ : 音楽 - ジャンル : 音楽

11:48  |  [あの頃の曲を聴いてみた] 浪人生活の頃  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

Comment

●はじめまして

こん!
(朝夜問わず、挨拶言葉にしてます)初コメントです
全く同感です
ジャーニのエスケイプ
私も持ってます!
日本映画の『海猿』のテーマ曲になったでしょ、「オープン・アームズ」があれから又引っぱり出して来て、聴いてついにカラオケで
歌えるようになりまして嬉しくてしょうがないです
それと「Separate Ways」
何回聴いたことか
夢中になれる曲ってあるんですね。


忽 | 2008年11月18日(火) 01:07 | URL | コメント編集

●>忽様

コメント、ありがとうございます。
カラオケで「オープン・アームズ」が歌えるとは、こりゃまた凄い。尊敬しますね。
オヤジのカラオケなんて、演歌ばっかだもん。(笑)
これからも、よろしくお願いします。
土佐のオヤジ | 2008年11月18日(火) 12:45 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://tosaoyaji.blog104.fc2.com/tb.php/252-d9fc5fa2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |