ホール＆オーツの「プライベート・アイズ」を聴いてみた。

　僕が大学生の頃は、今のようにケーブル・テレビで一日中ミュージック・ビデオを流しているチャンネルがある訳ではなく、ましてやインターネットなんて言葉も無かったので、YouTubeなんて夢のようなモノは想像する事も出来なかった。だから洋楽を扱う音楽番組というのは貴重な存在で、大体深夜に放送されるそんな番組を眠い目をこすりながら見ていた事を覚えている。
　ダリル・ホール＆ジョン・オーツのアルバム「プライベート・アイズ」のテープを流していると、深夜部屋の明かりを落とした狭いアパートの一室で、一人ボンヤリとテレビの画面を眺めている若い頃の自分の姿が頭に浮かんでくる。
　当時僕が主として聴いていた音楽はジャズ系のモノが圧倒的に多かったが、そこは何でも好きのオヤジの事、サークルの女の子達との洋楽話にキチンとついていけるように、流行りの洋楽は深夜の音楽番組で結構マメにチェックしていたのだ。
　さて、アルバム「プライベート・アイズ」の話だが、タイトル曲の「プライベート・アイズ」は当時めちゃくちゃ流行ったように記憶している。僕自身、この曲のビデオ・フリップの映像が断片的に頭に残っているのだ。今聴くと音が古臭く感じるが、逆にそこから８０年代前半の息吹が感じられて、懐かしくてしょうがなかった。

Hall and Oates - Private Eyes


　


[Music Hall Oates]