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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ 古い値札から思い出すCDショップのアルバイト君。
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古い値札から思い出すCDショップのアルバイト君。

2009.01.25 Sun
 昨年、年末の大掃除をした時に、聴いた記憶が全然無いCDが何枚も出てきて驚いた事を記事にした。(←こちらです。)聴いた記憶が無いだけならまだしも、中には購入した記憶も無いCDが結構あって、掃除の手を止めて、そんなCD達を眺めながら、
「お前達は一体何処から我が家にやってきたんじゃ・・・?不思議だ・・・。」
 なんて、しばらく立ち尽くし、
「何か思い出す事は、ないもんかね?」
 と、必死になって昔の事を思い出そうとするのだが、僕のボンクラ頭には、何一つ思い当たる事が無かったのだ。
 そして、この時出てきた十数枚のCDは、棚の隅へキチンと並べておいて、
「今度、順番に聴いてみよう!何か思い出すかもしれん・・・」
 なんて事を考えたのだった。
 昨日になって、この記憶がないCD達の事を思い出し、再度手にとってみると、1枚のCDの裏側に「¥700」というボロボロになった赤色の値札シールがくっついていた。この値札シールのデザインを見て、
「あっ!」
 と、ある人物と、あるアルバムの事を思い出したのだ。今回はその辺の話を書きたいと思う。
チコ・ハミルトン・クインテット・イン・ハイ・ファイ まずこの「¥700」なる値札が裏側に付いたCDとは、チコ・ハミルトン「チコ・ハミルトン・クインテット・イン・ハイ・ファイ」というアルバムだ。
 僕は、チコ・ハミルトンというミュージシャンの事はあまり知らないし、ジャケットもこのように地味なので、本来ならこのアルバムは僕の触手には絶対引っかからないたぐいのCDなのだ。それでも僕が持っているのには、ある理由があるのだ。
 今から20年近く昔の事だが、僕は東京のJR中央線中野駅から徒歩15分ほどのマンションに住んで、毎日都心の会社に通勤していた。僕の住んでいたマンションは、中野駅の南口商店街を抜けたずっと先にあり、会社帰りにはよく書店やレンタルビデオ店、CDショップ等に寄り道していた思い出がある。中でも商店街からちょっと外れて路地に入った所にあった小さな中古CDの店は、なんとなく気に入って週に1度はこの店で当時中心に聴いていたモダン・ジャズのCDを漁っていた記憶がある。
 前出の「チコ・ハミルトン・クインテット・イン・ハイ・ファイ」にくっついていた古臭い値札はまさしくこの店のモノで、見た瞬間に古いビルの一階にあったその店の雑然とした店内の雰囲気が頭に浮かんできた。
 そして、このCDショップには週に何日間か、中央大学の軽音楽サークルでサックスを吹いている男の子がアルバイトに来ていた。僕はこの店に通ううちに、この学生と話をするようになり、彼はモダン・ジャズ初心者の僕に様々なアルバムを教えてくれた。
 僕がレジに座っている彼に、
「何かお薦めCDはないかな?」
 と聞くと、彼は毎回、
「そうね~、今日のお薦めのネタはですねぇ・・・。」
 なんて、寿司屋の大将みたいな事を言いながら店内をウロウロし、
「これなんかどうです?僕は結構好きなんですけどねぇ。」
 なんて言いながら、お薦めCDを持ってくるのだった。多分この「チコ・ハミルトン・クインテット・イン・ハイ・ファイ」もこんな風に彼から薦められ、
「んじゃあ聴いてみるかな・・・。」 
 という軽い気持ちで購入したのだと思うのだ。
 そんな彼から薦められて購入したアルバムの中に、忘れられない一枚がある。僕がいつも通り会社帰りに店に寄り、ジャズの棚の前でウロウロしていると、彼が僕の方へス~ッと寄って来て、1枚のCDを見せながら、
「ノホホ~ンとした中にも、ちょっと哀愁を感じるギタリストはどうですか?お薦めですよ~。」
フリヴァラス・サル と、どっかのポン引きみたいな言い回しで、紹介してくれたのが、サル・サルヴァドール「フリヴァラス・サル」というアルバムだ。
 僕は彼に紹介されるまで、サル・サルヴァドールというギタリストは全く知らなかったのだが、この何とも言えない渋いジャケットの雰囲気と、彼のポン引きのような薦めに引きつけられて、即購入した記憶がある。
 そして、家に帰って聴いてみて、最初の一曲ですぐにこのアルバムが気に入ってしまった。彼の言うとおり、アルバム全体からは何となくのんびりした印象を受けるのだが、ギターに注目して演奏を聴くと、ブルージーな路線とは全く異なるにも関わらずスインギーで心が弾む。そして出てくるフレーズに温かみがあり、何とも言えない哀愁が漂うのだ。
「なるほどね~、こういうのも気持ちがイイもんだな・・・。このアルバムは大当たりじゃ・・・。」
 そう思いながら、しばらくはこのアルバムばかり聴いていた記憶がある。
 さて、今日になって、この記事を書くために、何年ぶりかに「フリヴァラス・サル」を聴いてみた。そして昨日に続いて当時の事に思いを巡らしているのだが、悲しい事に、いくら考えてもこの中央大学の学生の名前が思い出せないのだ。僕がこのCDショップに通っていた2年ほどの間ずっとアルバイトに来ていたので、何度となく話をして、彼の薦めるCDを10枚以上は購入しているのに、顔は浮かんでも名前がどうしても出てこない。いやはやオヤジの頭もボケたものである。
 先程はグーグルストリートビューでこの店があった路地へ行ってみたが、建物は当時のまま残されているが、1階部分の店は全く異なる業種の看板がかかっていた。それでも、とても懐かしく思えて、眼鏡をかけた長髪の彼がこの店のレジに座っている姿がボンヤリと頭に浮かんできた。
 彼は僕に、決してビッグネームではないけれど、なかなか味わいのあるジャズミュージシャンのアルバムを何枚も教えてくれた。前出のチコ・ハミルトンのアルバムだって、昨日、彼の顔を思い浮かべて聴いてみると、実に上品で良いアルバムだと思った事だった。
 あの時から20年近く経った今、彼が何処で何をしているかは分からないけれど、
「きっと当時の知識を生かして、何か音楽関連の仕事をバリバリやってるんじゃないか・・・?」
 オヤジはそんな気がしてならないのだ。

 
[Music Chico Hamilton] [Music Sal Salvador]
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何だか良い話ですね!読んでいるこちらも懐かしいような気分になります。

私はサル・サルヴァドールというとこのアルバム
しか知らないのですが、おっしゃるとおり、渋くてスインギーなギターリストですね。
このアルバムでは、結構、ピアノとヴァイブのエディ・コスタも目立っていたような・・・

しかし、このジャケ写。インパクトあって良いですよね~!
特にこの”乾いた感じ”の手が最高です(笑)
- | sou-un | URL | 2009.01.26(Mon) 17:19:10 | [EDIT] | top↑ |

>sou-un様

確かにこのジャケットはインパクトありますね~。
内容知らなくても、ギターに興味のある人間ならすぐ買いそうな気がします。ま、僕もそんな一人でしたけど・・・。
僕はジャケット買いしてしまうCDが結構多いんですよね。
今度そんな話でも記事にしてみようかな・・・。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.01.27(Tue) 08:39:45 | [EDIT] | top↑ |

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