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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ ジャコ。
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ジャコ。

2009.02.15 Sun
 好きなのに滅多に聴かないジャズミュージシャンていうのが結構いる。ざっと挙げてみると、バド・パウエルクリフォード・ブラウンエリック・ドルフィーチャーリー・パーカージョン・コルトレーンマイルス・デイヴィス。これらの方々のアルバムは1年に2~3回聴けばいい方だ。理由は何となく疲れるような気がするからだ。それも当然で、僕が音楽を聴こうとするのは平日なら寝る前、休日なら午後から夕方にかけてが多く、
「ジャズでも聴いて疲れを癒そう・・・。」
 という気持ちが働く事が多い為、無意識に個性の強いミュージシャンのアルバムを敬遠する傾向があるのだ。
 逆に、
「何か元気になる曲を!」
 と思う時は、ロック系のアルバムを選ぶ事が多く、結局はこれら大御所達のアルバムは棚のお飾りのような気がしているのだ。
 いつも思うのだが、こういうミュージシャンのアルバムを聴くには、何かきっかけが必要で、ちょっとした事で、
「そういえば、久しぶりに聴いてみるかな?」
 なんて思い始めるものなのだ。
ジャコパストリアスの肖像 なぜ、こんな事を考えたかというと、僕は先週30代の初めに購入した1冊の本を再読した。それは、ビル・ミルコウスキー著の「ジャコ・パストリアスの肖像」という本で、天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスの生涯を綴ったモノだ。
 このジャコ・パストリアスというミュージシャンも、学生時代はそれこそ神のように崇めて、度々聴いていたのに、この所随分と御無沙汰している。前出の大御所達と同じように、最近は彼の音楽も疲れるような気がしてならないのだ。
 僕は大学生の頃にベースを弾いていた関係上ジャコのアルバムを聴くと、あの物凄いプレイに耳がいってしまい、必死になって音を追いながら聴き入ってしまう。しかし、これだけがジャコの音楽を聴いて疲れる理由ではない。それ以上にジャコ・パストリアスという演奏家から立ち上がる苦悩と狂気に圧倒され疲れる気がするのだ。
 「ジャコ・パストリアスの肖像」という本の後半部分には、ジャコが薬と酒に侵され奇行を繰り返し徐々に死へ向かって崩壊してゆく過程が描かれている。あれだけ自由で個性的な演奏をし、バンドマスターとしてビッグバンドを率いていた天才ミュージシャンが、実際は非常に繊細な神経の持主で、ライブでの聴衆の反応を異常に気にして、
「よりハイレベルな演奏をしなければならない・・・。」
 という気持ちがどんどん強くなり、最終的にはプレッシャーに押しつぶされる。コカインに手を出し、浴びるほど酒を飲み、死ぬ直前には住む家も無く公園で寝泊まりし、道行く人に、
「俺はウェザー・リポートのジャコ・パストリアスだ。金を貸してくれ!」
 と言っては、タカリのような事をしていたのである。
 僕は昔から、ジャコの音楽には、
「どんな演奏にも結局は満足できずに、最終的には自分で全てをぶち壊してしまう・・・。」
 そんな苦悩と狂気が見え隠れしているような気がしてならないのだ。
ライブ・イン・ニューヨーク・シティー Vol1 今回ジャコに関する本を再読した事がきっかけで、僕は日曜日の午後、ジャコのアルバムを3枚続けて聴いた。何枚か持っているジャコのアルバムの中でも、
「多分、一番疲れるだろうなぁ・・・。」
 と思うアルバム「ジャコ・パストリアス・ライブ・イン・ニューヨーク・シティー・VOL.1」「VOL.2」「VOL.3」だ。このアルバムは本来VOL.7まであるのだが、僕が所有しているのはVOL.4までだ。
「それなら、普通4枚目まで聴くでしょ?」
 と言われそうだが、言い訳させてもらうと、まさしく疲れて3枚聴いた所で嫌になったのだ。
 嫌になったとは言いながらも、アルバムの中身の話をさせてもらうと、まず、音が悪い。こんな音の悪いアルバムも久しぶりのような気がする。これで演奏が悪かったら聴かないのだが、どっこいジャコのベース・プレイは物凄い。何かに取りつかれたように弾いて、弾いて、弾きまくる。
ライブ・イン・ニューヨーク・シティー Vol2 この一連のアルバムを聴いていると、ベースという楽器が本来のベースの役割を担う一方で、非常にアクの強い個性を持った別の楽器としてどんどんと増殖しているような、何とも奇妙な世界を体験できる。これこそジャコの世界であり、彼は他のミュージシャンとのインタープレイによってそれぞれの楽曲を、一回限りの実に不思議で捉えようのない、
「う~む・・・。やっぱりこれはジャコだよな~。とにかく物凄いよなぁ・・・。」
 としか感想が漏らせない代物に変化させてしまうのだ。
 ジャコの音楽から僕は、『音楽がこの世に生れ出てくる時の生々しさと、その音楽が今にもぶっ壊れそうな恐怖感』をビンビン感じてしまう。そして、その生れ出た音楽は、僕の想像をはるかに超えるフレーズだったり、リズムだったり、和音だったりするのだ。僕は、このアルバムのベース・プレイが自分の想像とあまりにかけ離れたモノである事からもジャコの狂気を感じてしまうし、
「それでも、この演奏はジャコ自身、不満を感じているんだろうな~。」
 なんて事を想像し、ジャコの苦悩も感じてしまうのだ。
ライブ・イン・ニューヨーク・シティー Vol3 そうは言っても、アホオヤジの
「天才ミュージシャンのベース・プレイが自分の想像と違う!」
 だとか、
「天才の苦悩を感じる!」
 なんて傲慢な理由で「疲れる」なんて言うのはジャコの音楽どころか、ジャズを冒涜している事は十分に分かっている。
「お前は聴く資格なし!」
 って言われそうだが、これが今現在のオヤジのジャコの音楽に対する正直な感想なのだ。勘弁してほしい。
 オヤジはこの3枚のライブ・アルバムと一冊の本から、
「天才とキ○○イとは、ホントに紙一重。ジャコ・パストリアスの音楽は常人の域をはるかに超えた、まごうことなきベースの天才の音楽だ。」
 と改めて感じてしまった。

Jaco Pastorius - A Portrait Of Tracy


Jaco Pastorius- Soul Intro- The Chicken


   


[Music Jaco Pastorius]
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Theme:音楽的ひとりごと | Genre:音楽 |
FC2タグ : ジャコ・パストリアス ベース |
Category: 憧れの巨匠話 | Comment(6) | Trackback(0) | top↑ |
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ジャコはジャンルを問わず1番好きなベースプレイヤーです!
- | Lamos | URL | 2009.02.15(Sun) 14:01:31 | [EDIT] | top↑ |

ジャコは、ほとんど彼について知らなかった頃に
一度だけライブで聴いたことがあります。

もう晩年の時期で、かなり様子はおかしかったの
ですが、あまりプレーをしないにも拘わらず、その
存在感や放つオーラが凄まじく、それ以降、色々
とウマいべーシストは見てきましたが、あのような
経験はしていませんね。

月並みな表現ですが、やはり天才だったのでしょう。

ちなみに私もどういう訳かこのシリーズはvol4までしか
所有していません。
- | sou-un | URL | 2009.02.15(Sun) 15:28:04 | [EDIT] | top↑ |

名前もプレイも印象的な男でしたね。
まさに紙一重の世界を生きて破滅した彼を思うと、
ああ、凡人で良かったなんて思いませんか?
短くも激しい人生か、ダラ~っと長い人生か。どっちがいいのか?
3wTCe2d6 | music70s | URL | 2009.02.15(Sun) 22:36:21 | [EDIT] | top↑ |

> Lamos 様

コメントありがとうございます。
僕も若い頃はBEST3に入るベーシストだと思ってましたが、年を取るごとに、ジャコの特異性について行けなくなりつつあるようで・・・。(笑)
でも、大好きなプレイヤーですよ。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.02.16(Mon) 12:24:00 | [EDIT] | top↑ |

>sou-un 様

確かに、凄いオーラですよね。
かなり怖い・・・。
で、話は変わりますが、
「このアルバムのVol5以降をこの記事をきっかけに買ってみようか?」
なんて考えてます。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.02.16(Mon) 12:29:32 | [EDIT] | top↑ |

>music70s様

うんうん、思います。
凡人で良かったと・・・。(笑)
僕は断然、ダラ~の人生の方ですね。
わはははは~。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.02.16(Mon) 12:32:05 | [EDIT] | top↑ |

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