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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」で思い出す新人バンドの話。
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サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」で思い出す新人バンドの話。

2009.03.21 Sat
黒船

 大学生になった僕は、高校の時以上に音楽三昧の日々を送るようになっていた。アパートの部屋ではフュージョンやロックのカセットテープがいつも流れていたし、住んでいた下北沢の駅の近くにあったレンタル・レコード店には毎日のように顔を出していた。通学途中はウォークマンを聴きっぱなしで、授業が終ればサークルの部室で音楽話・・・とまぁ、浪人生活の反動なのか、音楽漬けの大学生活を楽しんでいたのだ。
 ゴールデンウィークが過ぎた頃、僕の所属していた「M」という音楽サークルでは、月末に行われるミニ・コンサートに向けて、各バンドが熱心に練習をしていた記憶がある。このミニ・コンサートは土曜日の午後に、キャンパスの中庭や学生会館の1階のスペースなどで、不定期に行われるコンサートで、『「M」に所属していれば、誰でもバンドを組んでエントリー出来る。』とまぁ、お手軽、お気楽なコンサートだった。
 この頃の僕は、どこのバンドからも誘われる事がなく、そうかと言って同級生同士では全く音楽の趣味が異なるので、同学年でバンドを組む事も出来ずに、
「さて・・・、どうしたモノかねぇ・・。」
 というような状態だったのだ。
 5月も半ばになろうとする頃、サークルの同級生のA木君に学食で会うと、
「おおっ、ちょうど良かった。あのさ、今度のコンサート、新人だけでバンド組んだらどうか?って先輩に言われたんだけどさ、お前どうよ?」
 突然そんな事を言われ、
「どうよ?って、何を演るのよ?皆が気に入る曲なんてないぞ。それに、誰が歌うのよ?俺達みたいにインストが好きならイイいけど、他の奴らは、ロックやニューミュージックだぞ。」
 そう言うと、
「それがさ、新人が入ったのよ。文学部の女だけど、ちょっと変わってて、『歌いたい!』って言ってるらしいんだよ。結構イイ女らしいぜ。」
 ニャニャしながら言うA木君に、
「はぁ?歌いたい?変な奴やな・・。バンド経験者か?」
 と聞くと、
「さあ・・。詳しい事は分からないけど、とにかく部室に顔出してみろよ。会えるんじゃない?」
 そんな事を言っていた。
 その日の夕方部室へ顔を出すと、A木君始め、3~4人の同級生が揃っていて、
「とりあえず、『新人バンド』って事でさ、音出そうよ。ベース弾いてよ。やろうぜ。」
 なんて言われ、
「まぁ、そうだわな。とりあえず何か演奏はしたいわなぁ・・・。」
 そう考えた僕は、あまり深く考えずに、
「そうやな・・。やるか!」
 と、簡単に返事をしたのだった。
 さて、それからが大変だった。なんせ本番まで2週間しか時間が無いのだ。音を出す以前に曲が無い。早速その場にいた数名で色々と選曲を始めたが、いかんせん趣味がバラバラだから、全然決まらない。皆が好き勝手な事を言った挙句に、結局その日は何も決まらず、しょうがないので、
「明日、この場にいない奴等と、『歌いたい!』という女の子も仲間に入れて、とにかく1回生全員で集まって決めようじゃないか!」
 という事になり、我々は帰路についた。
 翌日、改めて1回生全員が学内の喫茶店へ集合したのだが、僕はここで初めて例の『歌いたい!』という同級生の女の子を目にしたのだ。
 この時の事は今でも強烈に覚えているのだが、N本さんという名前のこの女性の第一印象は、
「あら?テニス系サークルの人ですか・・・?」
 そんな印象であった。
 なんせ、服装が当時流行りのハマトラ、髪型は松田聖子みたいで、どう考えても音楽系サークルには似合わない、かなり無理な解釈をしても「フォークソング同好会」的な女の子で、正直な話、
「こんな女の子が人前で歌が歌えるのかね?」
 と思った事だった。(←今考えてみると、僕自身も当時流行りのサーファーファッションだったので、他人の事は言えないのだが・・・。)
 さて、思った通り我々の選曲会議は紛糾した。皆やりたい音楽がバラバラなのだからしょうがないのだ。僕が、
「こりゃ、絶対決まらないな・・・。早くも空中分解だな。」
 そんな事を考え始めた頃、ギターのS藤君が、
「あのさぁ、とにかく時間が無いんだからさぁ、あんまり難しい曲じゃなくてノリのイイ簡単な曲を選ぼうぜ。キャンパスをウロウロしてる学生の足が止まるような分かりやすい曲じゃないと駄目だよ。それから、ボーカルが女なんだから、その辺考えないと・・。」
 なんて実にマトモな事を言ったのだ。
 情けない話だが、この一言で、我々全員の目が覚めた。というより、全員の考え方が変わったのだ。僕も、
「別にこのバンドで大学4年間演奏する訳じゃないし、そんな事より、ノリの良い曲で客を喜ばせた方が面白いぞ・・・。よっしゃ、何でもやるか。」
 と考え始め、S籐君の薦めるニューミュージック系のノリのイイ曲をやる気になったのだった。
 翌日我々は再度集まり、最終的に女性ボーカルの曲ばかり5曲を決めた。バンドの編成は、ギター3人、キーボード2人、ドラム、ベース、ボーカルの8人編成で、合言葉は、
「音の厚みとノリの良さ!」
 これだった。
 その後は、演奏する曲が入ったLPをダビングし、急いでコピーをして、スタジオや部室で練習を重ねた。
 この練習で僕は初めて同級生の演奏技術を知ったのだが、『歌いたい!』と言って入部したN本さんのボーカルは、まあまあで、声は悪くない。ドラムのI嵐君は十分上手い。キーボードの女性2人は、センスがあるし、シンセサイザーの操作に強い。ギター3人のうち2人は普通の大学生レベル、残りの1人は初心者レベルだと感じた。(←自分のベーステクニックはさておいて、こんな事を観察する嫌な性格だったのだ。)
 でも、一番感動したのは、キーボードの女性2人が、N本さんのボーカルに、ハモれる事だった。僕はこんな風に簡単にハモる人間をこの時初めて見て、それだけでバンドの音が格段に厚くなり、良くなる事を実感し、感動したのだった。
「やっぱ、大学ともなると、色々な音楽人間がいるんだよな~」
 僕はそんな事を考え、真面目に練習に打ち込み、当日を迎えたのだ。
 さて、この時に演奏した曲の一つにサディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにお願い」という曲がある。
 今でも思い出すが、全5曲の内で、最後に演奏したこの曲のウケが一番良かった。まぁ、誰でも知っている上に、女性ボーカルを前面に出したノリの良い曲なので、我々がこのバントを組んだ時に考えたコンセプトに一番合っている曲だったのだ。サクラ丸出しで、先輩達が、
「1回生が頑張ってるので、無理矢理盛り上げてやろう!」
 と馬鹿騒ぎするので、その辺をウロウロしている学生も、
「一体何事か!?」
 と随分足を止めてくれたように記憶している。
 そんな事を思い出しながら、サディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにお願い」、久しぶりに聴いてみました。そして、
「やっぱり凄い曲じゃ~、何回も何回も聴きたい~。この曲演奏したい~。」
 そう思って震えてしまったのだ。
 まず、当時から25年以上の時間が経っているにも拘らず、この曲は鮮明にあの時の演奏の事を頭に蘇らせてくれる。何回聴いても楽曲自体が非常によく出来ていて、全く色褪せてないのだ。僕の頭の中では、「タイムマシンにお願い」という曲は、太陽がまぶしく、緑が美しい大学のキャンパスと結びついている。そして、成り行きで組んだバンドにも拘らず、一瞬、
「結構イイじゃない~。」
 そう感じた事を思い出すのだ。
 考えてみると、僕はその後の大学生活でボーカル入りのバンドに何回か参加したが、全部女性ボーカルのバンドだった。この事は、最初の新人バンドで「タイムマシンにお願い」を演奏した時に感じた、『女性ボーカルの気持ち良さ』に関係している気がしてならないのだ。そういう意味では、
「『タイムマシンにお願い』は、僕のバンド活動の中では、結構重要な所にある曲なのかもしれない・・・。」
 そんな事を感じてしまった。
 いやはや、懐かしくも実に名曲なり・・・。

サディスティック・ミカ・バンド : タイムマシンにお願い


 


[Music サディスティツク・ミカ・バンド]
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Category: 大学1回生の頃 | Comment(10) | Trackback(0) | top↑ |
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『好きな時間に行けるわ~♪』
学生時代にタイムスリップですネ。

この後、高中正義中心のインストバンド『サディスティクス』もよく聴きました。
- | ユリシウスBass Lamos | URL | 2009.03.22(Sun) 11:28:32 | [EDIT] | top↑ |

ブログサーフィンから来ました。
よければ私のところにも遊びに来てください。
- | kotta | URL | 2009.03.22(Sun) 22:13:03 | [EDIT] | top↑ |

>ユリシウスBass Lamos 様

そうなんですよ・・。
最近マジに学生の頃が懐かしくて。
冗談抜きにタイムマシンにお願い!
って気持ちなんですね~。
よわったもんだ。(笑)
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.03.23(Mon) 18:19:53 | [EDIT] | top↑ |

>kotta様

コメントありがとうございます。
後ほど、伺いますね!
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.03.23(Mon) 18:21:45 | [EDIT] | top↑ |

時代の先端のようなファッションや音楽も
時がたてば懐メロになるのが不思議です

でも土佐のオヤジさんのキャンパス・ライフが輝いていたことは間違いないですね♪


サーファー・ファッションも古着も若いから
おしゃれなんですよね~
ミカさんは外人と結婚して今はどうなさってるのでしょうか?
- | まり | URL | 2009.03.24(Tue) 07:23:45 | [EDIT] | top↑ |

>まり様

へ~、ミカって外人と結婚したの?
知りませんでした。

オヤジのキャンパスライフが輝いていたかどうかは分かりませんが、この曲聴くと、
「若い頃に戻りたい!」
と強烈に感じますね~。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.03.24(Tue) 10:15:16 | [EDIT] | top↑ |

懐かしいです~

こんばんは~。
「タイムマシンにお願い」は高2くらいの時に友達が文化祭のときバンドでやっていました。
すごーくかっこよかったのをおぼえています。
みーんなどうしてるんだろう?
私はこのころはまだフュージョンを聴いてなくて、高中正義のことも知らなかった。
のちにTAKANAKAの大ファンになったんですが。。ずいぶん前にブログにも書きました。
もちろん聖子ちゃんカットは私も(世の中みーんな)やってました。
3iNXO6Ik | pooh | URL | 2009.03.25(Wed) 19:29:06 | [EDIT] | top↑ |

>pooh様

ホントあの頃は聖子チャンカットの女の子が多かったですね。
あの髪型すると皆可愛く見えたものです。
懐かしいことです。(笑)
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.03.26(Thu) 17:22:31 | [EDIT] | top↑ |

名曲ですよねえ!!!
映画「下妻物語」では、別のバンドのカバーが使われていて、「名曲は誰が演奏してもカッコいいなあ」ってオリジナルのカッコよさをしみじみ思いました(^^)。
- | 波野井露楠 | URL | 2009.03.28(Sat) 18:42:38 | [EDIT] | top↑ |

>波野井露楠様

確かに、名曲は誰が演奏してもイイですよね。
この曲、嫌いな人はいないと思います。
はい。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.03.30(Mon) 12:21:55 | [EDIT] | top↑ |

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