カーメン・マクレエの「アフター・グロウ」を聴いてみた。

そもそも僕は女性の黒人ジャズボーカリストの中では、カーメン・マクレエが一番好きで、これまでに何枚かのアルバムを聴いてきたが、この「アフター・グロウ」というアルバムにはあまり注目していなかった。その理由は、初めてこのアルバムを聴いた時に、彼女の歌声が何となく曇ったような、かすれたような印象を持ったからだ。
古い録音なので音が悪いせいもあるのだが、この声のイメージで暫くの間「アフター・グロウ」はお蔵入りとなり、その後の僕は、カーメン・マクレエと言えば、定番の「ブック・オブ・バラーズ」ばかり聴くようになってしまった。
今回久しぶりに聴く前に、何となく気になってアルバムタイトル「アフター・グロウ」の意味を調べてみた。すると、「酔いがさめて」という意味らしい。
「なるほどね・・・酔いが醒めた彼女のかすれ声を楽しむ気持ちで聴いてみよう!」
なんて勝手な事を考えながら、静かに流してみると、これが実に良いのだ。
「しっとりとした大人の音楽がここにある。こういうのを聴いて感動する歳になった自分がなんとなく嬉しいぞ!」
そう感じながら深い眠りに落ちた一枚なのだ。
[M;Carmen Mcrae]
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