パット・マルティーノの「イグジット」を聴いてみた。

「非常にテクニシャンという事は分かるが、曲が難しい。はっきり言って掴み所がなくてよく分からない。」
そんな感じだった。
でも、時々ジャズをお勉強的に捉えてしまうオヤジは、こういうのは実に悔しいのだ。キチンとパット・マルティーノの音楽を理解して、
「結構イイよねぇ~このギタリスト。」
なんて分かったような事を言い、知ったかぶりの顔がしたくてたまらないのだ。
そこで非常に役に立ったのがこの「イグジット」というアルバムだ。理由は簡単、何曲かスタンダード・ナンバーが演奏されているのだ。
「スタンダードはジャズの入口。これ聴いて良くなかったら、パット・マルティーノはオヤジには分からん!」
そう思って聴いたのだが、このアルバムは当たりだった。
今回改めて聴いてみても、スタートから張り詰めたような演奏が聴けて全体的にシャープな印象がする。そして緊張感の中にもノリの良さを感じるのだ。彼の硬いギターの音色はあまり僕好みでは無いのだが、逆に硬質の音じゃないと表現できない世界を感じて十分満足した。
いや、それよりも、パット・マルティーノというギタリストが分かったような気がした事が一番の収穫だったかも知れないのだ。
[Music Pat Martino]
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