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土佐のオヤジの音楽昔話 ~ あの頃の曲を聴いてみた ~ ジョー・サンプルの「道草」で、客と一緒に楽しむライブの素晴らしさを知った話。
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ジョー・サンプルの「道草」で、客と一緒に楽しむライブの素晴らしさを知った話。

2009.10.25 Sun
虹の楽園

 今からちょうど27年前の話だが、1982年の10月の終りに僕は初めてライブハウスなるものに出演した。場所はJR高田馬場駅から歩いてすぐの雑居ビル内にあった「LA」という店で、キャパは100人ぐらいだったと記憶している。
 幸いな事に、我々バンドのメンバーは前日までにあらゆるコネとツテを頼ってチケットを全て売り払っており、
「ソールドアウトじゃ~~!」
 などと能天気な事を叫びながら、当日の夕方から夜の本番に向けてリハーサルを行っていた。
 ただ、
「ソールドアウト!」
 と喜んではみても、この日のライブは、自分達が演奏する曲だけでは時間がもたないので、最初に30分ほど前座で演奏してくれるバンドを知り合いに頼み、その後休憩を挟んで我々が1時間少々演奏するという構成であった。当然チケットの売上には、この前座のバンドの皆様にも協力頂いたのだった。
 さて、最初に頭に浮かんでくるのは、リハーサルが終り、開場前の少しの時間メンバー全員でビールを飲んでいる光景だ。何故だか分からないが我々のバンドは、本番の前に必ずビールを飲んでいた記憶がある。そうしないと落ち着いて演奏出来なかったのかも知れないが、徐々にこの事が癖になり、ギターのI沢さんなどは、半年後には隠れてワンカップを飲むようになっていた。
 いかん、いかん、話がそれたので元に戻すが、ビールが回りほろ酔い気分になった頃にちょうど店はオープンした。この時の僕は、
「確かにチケットは全部売れているけど、本当に客が満杯に入るのだろうか・・・?」
 なんて事を考えて、少し不安な気持ちになっていた。しかし徐々に席が埋まり始め、サークルの同級生や、高校の友人達が会場内をウロウロし始めるのを見て、なんとなく胸をなでおろした事を覚えている。
 さて、相変わらず長い前置きで申し訳ないが、今回の昔話は、この時のライブで演奏した中の一曲、ジョー・サンプル「道草」という曲の話なのだ。
 いきなり結論を言わせてもらうと、僕はこの「道草」という曲で、『演奏する側と客とが一体になったライブの楽しさ』を初めて知ったのだ。
 その経緯を説明すると、僕が参加していたバンドは夏休み明けからデモ・テープを作り、ライブハウスに出る事を目標に密度の濃い練習を続けてレパートリー曲をどんどんと増やしていた。曲の種類は、インストルメンタル曲のコピーと女性ボーカルのオリジナル曲とを2対1ぐらいの割合で練習し、このライブの頃には15曲ほどが、
「まぁ、なんとか人前で演奏出来るかな?」
 くらいになっていたと記憶している。
 「道草」はそんな中でも我々が重要視している曲で、ノリの良いビートに乗せてジョー・サンプル独特のメロディアスなピアノが展開する名曲だ。我々はこの曲を全部の楽器が順番にアドリブをとれるようにアレンジし、ライブ半ばでのメンバー紹介に使うようにした。
 そもそも僕が担当していたベースなんて楽器は、全ての楽器の中で最もアドリブを弾く機会が少なく、ほとんどの曲が、
「私、目立たなくていいんです。ベースは縁の下の力持ちですから・・・。」
 的な役割で終わってしまうので、先輩でキーボードのK田さんが、
「『道草』をメンバー紹介用にアレンジしようぜ~!」
 なんて言い出した時には、
「おお!これで俺もライブで目立つ事が出来るぞ!嬉しい事じゃ!わははははぁ~」
 と素直に喜んだのだ。
 で、いざ本番だが、ライブ半ばでこの曲を演奏したところ、予想通りに客が盛り上がり、我々バンド側もノリノリで演奏した事を覚えている。
 ギターの2人の先輩などは、いつにも増してアドリブが長く、その上派手なアクションをする為に、完全に酔っ払いのサクラと化したサークルの仲間達が必要以上に大声を出して煽り立て、ますます調子に乗って弾きまくるという状態だった。そして僕のアドリブまで回って来た頃には、客全員がリズムに合わせて、拍手をしていた事を覚えている。
 そんなお膳立ての中、たいして長いアドリブでも無いが、思い切って弾いた時の快感は、
「おおお~、俺、今注目の的。客もノッとるぞ~!うひゃひゃひゃひゃひゃ~~~~」
 と、これまで何度か人前で演奏してきたけれども、それまでに経験が無いほど体中のアドレナリンが沸騰するような快感があったと記憶している。
 高校の頃は、どちらかと言えば一方的な演奏を客に聴かせる自己満足の世界のバンド活動であったが、僕はこのライブ、特に「道草」という曲を通して、客を喜ばせ、客と一緒に楽しむという事が実は一番気持ちがイイと言う事を学んだのだ。
 今回改めて、ジョー・サンプルのアルバム「虹の楽園」から「道草」を聴いてみたが、僕の頭に浮かんでくるのは、やっぱり客と一体になったライブを経験した興奮であった。そして、中学生の頃から現在に至るまで僕が聴いてきた曲の中で、バンドの考え方や演奏時の意識の持ち方の転機となった曲は色々あるけれども、「道草」もそんな中の1曲であることは間違いないと確信し、懐かしさと共に、
「多分、このアルバムはこれからもずっと折りに触れて聴く事になるだろう。」
 そう思ったのだった。
 そうそう、余談になるが、もう一つ思い出した事は、ライブの後、サークルの連中と一緒に明け方まで飲んで大騒ぎした打ち上げの光景と、翌朝、二日酔いで割れそうな頭で始発電車に乗り込み、下北沢の自宅アパートへ帰った事だった。

There are many stops along the way (道草)/ Joe Sample


 
[Music Joe Sample]

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Category: 大学1回生の頃 | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |
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こんばんは!

土佐のオヤジさん、こんばんんは!
ジョー・サンプルの『渚にて』のカーメルは高3の時の音楽の授業で聴かされました。
なんと先生は、この曲を聴いて感想を書きなさい、というんです。
でも、ちょうどそのころ私は、フュージョンに目覚めていたので、なんとかっこいー曲なんだろうと
思いましたね。
久しぶりに聴いてみて、当時を懐かしく思い出しました。その音楽の先生、若くてとてもきれいだった。
私も今よりもずっとずっとかわいかったんですよ~。
って誰も知らないから言いたいこと言ってるぅ。^^v
3iNXO6Ik | pooh | URL | 2009.11.03(Tue) 21:19:06 | [EDIT] | top↑ |

>pooh様

音楽の時間にカーメルとは、洒落てますねぇ~。
僕もカーメルはジョーサンプルの楽曲の中では1,2を争うほど大好きです。
あんなピアノが弾けたらどんなに良いものか・・・?
何度もそんな事を考えた記憶がありますね。
- | 土佐のオヤジ | URL | 2009.11.04(Wed) 11:29:08 | [EDIT] | top↑ |

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