ジャコ・パストリアスの「インヴィテイション」を聴いてみた。

「苦悩と狂気を感じる。」
なんて事を書いた記憶がある。(←こちらです。)
この時の経験から、
「ジャコのアルバムは、スタジオ盤ならまだしも、ライブ盤となると、とてつもないオーラを感じて疲れ果ててしまう。」
そんな印象が付きまとっていたのだ。
ところが先日、CDの棚を眺めていて、
「ああ・・そういえば、これもライブ・アルバムだよなぁ~、これって、どんなんだったっけ・・?」
そう思い、寝る前にチョイと聴いてみる事にしたのが「インヴィテイション」だった。
このアルバムは1982年にジャコが自らのビッグバンド、ワールド・オブ・マウスを従えて来日した時のライブ・アルバムだ。
1982年と言えば、オヤジがちょうど大学生になった年であり、ジャコに対しての憧れが大きく膨らみ始めた頃だった。そんな事を思い出しながら聴いてみると、懐かしい気持ちが湧いてくるが、それ以上にジャコの音楽的なセンスの素晴らしさ、面白さが十分よく分かる気がするのだ。
ビッグバンドとは言っても全く身構える必要無く、リラックスした中でのジャコのスーパーテクニックとアンサンブルの力強さは、実に気持ち良い。
特にコルトレーンの「ジャイアント・ステップ」では、
「こんな演奏方法を何で思い付くのだろう?」
と、しばし考え込んでしまい、「天才ジャコ」の才能の一端に触れたようで感無量だった。
忘れかけていた名盤なのだ。
Jaco Pastorius - Reza/Giant Steps/Reza
[Music Jaco Pastorius]
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昨日、ジャコの他のアルバムをダンナが聴いてたけど
やはりチトムズカシイ。
また気まぐれに聴いてみます。
>まり様
難しいですか。
まぁ、慣れればそうでもないんだけど、チョイトとっつきにくいですかねぇ~。
気まぐれ、期待してますね(笑)
NO SUBJECT
なつかしいです。高校生だった私は友達にそろそろジャズに傾倒しはじめた奴がでてきた頃で(私はビッグバンドかフュージョン位まででしたが)、私は大学生になってからジャズにハマりました。
それにしても、フレットレスは尋常じゃないですね。ウッドベースも確かにフレットはないですが、完全にジャコはソロ楽器にしてますね。(スタンリー・ジョーダンを見た以上の衝撃でした)
>みっきい様
衝撃という言葉は実にその通り!
私なんぞ、何回聴いても今でも衝撃受けてます。