2011年1月某日の聴き流し日記。
理由は先月聴いたアルバムの中でブログの記事にしていないのが何枚かあるので、
「せっかく聴いたのに勿体ない・・。」
なんてセコイ事を考えたからだ。
そんな訳で早速始めるが、「聴き流し日記」という題名からも察してほしいが、これからお話しする4枚のアルバムは、本当に聴き流す程度にしか聴いていない。だから相変わらずのトンチンカンな話になる事は目に見えているのだが、まぁその辺は久しぶりという事で御勘弁願いたい。(←普段の記事もトンチンカンだから同じだけど・・・。)

このジャケットを見て、
「お!懐かしい。」
なんて思う人も多いかもしれないが、オヤジは、ジャケットよりも収録されているアルバムタイトル曲「ラジオスターの悲劇」を聴くと何とも言えない懐かしさと、この曲が流行った頃のモヤモヤした気持ちがこみ上げてくるのだ。
「ラジオスターの悲劇」は僕が高校2年生の頃に大ヒットし、毎晩のように下宿のラジオから流れていた記憶がある。
当時はテクノ・ポップ全盛の頃で、猫も杓子もピコピコと鳴るシンセサイザーの音を喜んで聴いており、ついでにオヤジも一緒になって喜べば良かったのだが、残念な事に僕はこのテクノ・ポップという音楽があまり好きになれなかったのだ。
「こんなにシンセばっかり鳴らして何処が面白いのよ・・?」
そんな事をずっと考えていたのだ。
実に個人的な解釈だが当時、
「『ラジオスターの悲劇』はテクノ・ポップに非常に近い!!」
そう考えていた僕は、この曲が大ヒットした事に一人腹を立て、
「こんな曲が流行ると、音楽の世界は絶対つまらなくなる!バカモノ!」
なんて呟きながら、悶々とした日々を過ごしていた思い出があるのだ。
今改めて聴いてみると、
「こんなポップで面白い曲の何処がテクノなんだ・・?こりゃヒットするはずだわ・・。」
そう感じるのだが、この曲を理解するのにはあの頃の僕は少々若すぎたという事なのかもしれないのだ。


これも僕が高校生の頃に流行ったアルバムだが、こちらの2枚は「ラジオスターの悲劇」とは異なり大好きなアルバムで、それこそテープが擦り切れるぐらい何回も下宿の部屋で聴いた事を覚えている。
サザン・オールスターズは僕が高校1年生の時にデビューして「勝手にシンドバッド」で一世を風靡したが、当時の僕の目には、彼等はコミックバンドのように映っていた。
この考えに最初に疑問を持ったのは、ファーストアルバムの「熱い胸騒ぎ」を聴いた時で、
「大学生ともなると、渋い曲を作るもんだよなぁ・・・。」
なんて感じた事を覚えている。
その後「TENナンバーズ・からっと」を聴いて、
「こいつら、実は凄いバンドなのかも知れない・・・。」
そんな事をボンヤリ考え始め、高校3年の時に聴いた「タイニイ・バブルス」でこの考えは確信に変わった事を覚えている。
僕は「TENナンバーズ・からっと」と「タイニイ・バブルス」は、音楽的には大差がないアルバムだと考えているが、サザン・オールスターズの歴史の中では、彼らの音楽カラーの基礎がこの2枚のアルバムで出来上がったと思っている。
今回久しぶりに2枚続けて聴いてみたが、全曲実に懐かしく、高校生の頃の薄く霞がかかったような思い出の風景が次々と頭に浮かんで来た。
特に「ラチエン通りのシスター」「いとしのエリー」「涙のアベニュー」「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」「C調言葉に御用心」等の曲は今でも新鮮さが薄れていない。当時から30年以上の時間が経っているが、現在のオヤジの心情に訴える何かがあると感じる曲たちなのだ。

「ほ~~~っ」 と唸ってしまった。
唸った理由は後で説明するが、この時以来「ザ・ドリーマー」には度々お世話になっていて、先月も聴いて、
「ほ~~~っ」
と唸ったばかりなのだ。
最近のアルバムなので、懐かしい思い出は全く無く、このブログの主旨からは外れてしまうが、この兄ちゃんの歌の素晴らしさを一言言わせてもらいたいのだ。
まず、
『ホセ・ジェームス=ジャズ・シンガー』
という事でアルバムもそれっぽい作りになっているのだが、オヤジの感覚では、
「ホセ・ジェームスという人は、ジャズという一つの音楽で縛る事が出来ない存在感とムードを持った面白いボーカリストだ。」
と感じている。
この人の歌を聴いていると、
「どんなにテクニックがあろうとも、持って生まれた肉声の良さには絶対かなわない。」
そんな気がしてくるのだ。
そしてその肉声たるや、体の底から絞り出し熟成させた良質の酒のようなモノで、この美酒に知らぬ間に酔わされて心を奪われ、思わず、
「ほ~~~っ」
と唸りたくなる代物なのだ。
昨年オヤジが聴いたアルバムの中では絶対3本指に入るアルバムだと思っている。
・・・とまぁ、相変わらず長々と意味の無い話をしてきたけど、久しぶりに「聴き流し日記」を書いてみると、
『聴き流したアルバムの事を必死で思い出して、感じた事や思い出を探る作業は脳のリハビリに良いのではないか・・?』
なんて事を考えてしまった。
「ボケないように、これからも時々やろう!」
今のところそう考えている次第だ。
ではまた・・・。
バグルス : ラジオ・スターの悲劇
ラチエン通りのシスター サザンオールスターズ
涙のアベニュー サザンオールスターズ
Jose James - Nola
[Music The Buggles] [Music Jose James][M;サザンオールスターズ]
FC2タグ : ホセ・ジェームス ザ・ドリーマー バグルス ラジオスターの悲劇 サザン・オールスターズ タイニイ・バブルス TENナンバーズ・からっと |
Category: 聴き流し日記 | Comment(4) | Trackback(0) | top↑ |
私も ラジオで聴いてました。
あと A-HA(アーハー)の「テイク・オン・ミー」という曲も好きでしたね。
この頃は 音楽とは遠ざかってました。
土佐のオヤジさんは 青春真っ只中だったのねえ。
>まり様
今聴くと悪い曲じゃないんですよ。
反省せねば・・・。
んで、A-HAの「テイク・オン・ミー」って全然記憶にないです。聴くと思い出すかもしれないけど・・。
いやはや・・。
懐かしいな、SAS
サザン、大好きでしたよ。
今だって嫌いじゃアないけど、最近の曲を良く知らないだけで。。
「TENナンバーズ・からっと」、「タイニイ・バブルス」 この2枚だけは私も(レコード)持っていて大好きでかなり聞きました。
確かに”サザン・オールスターズの歴史の中では、彼らの音楽カラーの基礎がこの2枚のアルバムで出来上がったと思っている。”
私も同意見ですよ。本当素晴らしいアルバム。今だって聞きたいくらい。
プレイヤーがないから聴けないけど。。
当時、19歳くらい?の時初めて田園コロシアムにサザンのコンサートに行きました。その頃はチケット発売当日の10時過ぎてもプレイガイドに並ばずに後ろから2番目くらいの席がとれたんですよ。懐かしい、いい時代でしたね。
>pooh様
僕はこの頃、高校の2~3年の頃。
高知の田舎で、サザンに憧れてましたね。
お互い、熱い思い出ですな。