グラント・グリーンの「グリーン・ストリート」を聴いてみた。

「俺がこのアルバムを分かってないだけなのだ!」
そんな事を呟きながら必死になって何度もチャレンジした記憶がある。それが40才を過ぎた頃から中年独特の傲慢さで、
「音楽なんて要するに楽しいか、つまらないかのどっちかだわなぁ・・・。」
なんて事を考え始め、チョイと聴いて面白くないと、暫くの間はCD棚の飾りになってしまうアルバムが多くなってきたのだ。
一方で、最初から
「いいねぇ~コレ」
そう感じ、中年になればなるほど、
「こりゃ~、何も考えずに楽しいわ・・へへへっ。」
とイヤラシイ笑いが出て来るアルバムもある。グラント・グリーンのアルバムなんかその最たる物だが、特にこの「グリーン・ストリート」は昔から気に入っている。
元来ギタリストのアルバムが好きな傾向があるオヤジなのでしょうがないのだが、グラント・グリーンのギターは文句なしに気持ちが良い。彼のギターは、一部にありがちな、うつむいて眉間に皺を寄せ、一音一音を噛み砕くように聴かなくてはならない『お疲れジャズ』とは正反対で、ビール片手に鼻歌を歌いながらマヌケ面をさらす『ゆるゆるジャズ』の代表なのだ。(←まぁ、色々と異論はあると思うが、オヤジはそう感じている。)
特に「グリーン・ストリート」はトリオでのアルバムなので、彼独特の美しいギターの音色が存分に聴けて、ノリの良い曲も、スロウな曲も十分に楽しめる。変な言い方だが、
「俺は、体に良い音楽を聴いているぞ!」
そんなふうに感じるアルバムなのだ。
中年の皆様、「グリーン・ストリート」を聴いて健康になろうじゃありませんか!
[Music Grant Green]




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Category: Jazz/Fusion | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |
自分も昔よりは聴く機会が増えたのですが、奥が深すぎて、どこから攻めればいいのか全くわかりません(^_^;)!笑
>波野井露楠様
全てのベースは、若い頃に聴いた50~60年代の古いジャズなんです。