ウェザー・リポートの「8:30」を聴いてみた。

一方、大学生になるまでのオヤジの音楽の聴き方は、ロックにしろフュージョンにしろ発売されて暫く時間が経過して、巷の評判が
『コレ、いわゆる「名盤」です!』
と固まったアルバムを慎重に購入する事が多く、常に3~4年遅れで音楽についてゆくような聴き方をしていた。
そして、そんな後追いの音楽鑑賞と、発売されたばかりの新譜を聴く現在進行形の音楽鑑賞が混在していたのが大学時代で、必然的にアルバムを聴く枚数が増えていったわけだ。
さて、こんな風に後追いで聴くアルバムが多いと、
「このアルバムはもっと早く聴くべきだったなぁ・・・。」
なんて事を考える事がある。ウェザー・リポートの「8:30」も大学生の頃にそんな事を考えた1枚で、初めて耳にしたのは発売から4年ほど経ってからだったと記憶している。
当時のオヤジは「8:30」だけでなく何枚かのウェザー・リポートのアルバムを並行的に聴いていたが、「8:30」からはウェザー・リポートというバンドの絶頂期の息吹のようなものが随所に感じられる。たとえばオープニングの「ブラック・マーケット」は、ピーター・アースキンの煽りたてるようなドラムにグルーブしまくるジャコのベースが絡み、ライブが始まった喜びと演奏への期待が一気に広がる。一方でウェイン・ショーターの「サンクス・フォー・ザ・メモリー」のように叙情的で熱いサックス・ソロの世界や、定番の「バードランド」もキチンと聴く事が出来るのだ。・・・とまぁ言い始めるとキリが無いが、「8:30」は最も良い時期のウェザー・リポートを正面から受け止めるのには一番のアルバムだとオヤジは思っている。いやはや・・・発売と同時に聴きたかったよなぁ・・・・。
weather report : black market
[Music Weather Report]




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ライヴ
この「8:30」と「Havana Jam」の頃は、おっしゃるとおりWeatherのピークでしたね。
私がWeather Reportのライヴを観たのは、80年代になってからでした。
ラッキーなことに、「8:30」と同じメンバーでした。大好きなドラマー、Peterのサインももらったし。
それが、まさかJacoの姿を見る最後になるとは、思ってもみませんでした。
Jacoのサイン入りの「Heavy Weather」を売り払ってしまったのは、今でも後悔しています。
>Apollo様
僕はこのアルバムを始めて聴いたのは、多分1983年なので、ジャコもピーターも脱退した後だったと思います。
それにしても、サイン入りの「Heavy Weather」はモッタイナイ・・・・・。