キングクリムゾンの「暗黒の世界」を聴いてみた。

なんでこんな話をするかというと、先日キングクリムゾンの「暗黒の世界」を聴いたのだ。時はゴールデン・ウィークの初日。天気は晴天。半袖でも良いような清々しい日にリビングで、である。我ながら、
「気が狂ったか・・・?」
と思うほど、アルバムの内容と環境がチグハグだったが、それでも結構面白かった。
そもそもオヤジがキングクリムゾンから暗黒だの憂鬱だのを感じる大きな要因は、ロバート・フィリップのギタープレイにあるのだが、「暗黒の世界」では彼の暗黒ギター(←あえてそう呼ばしてもらいます。)もさることながら、バックでうねりまくるビル・ブラッフォードのドラムとジョン・ウェットンのベースが強烈で、一部の曲の録音がライブ演奏と言う事を考えると、彼等のアドリブプレイの壮絶さと気持ち悪さ(←悪い意味ではないよ!分かりにくいだろうけど。)は、ちょっと類を見ない程奇異に感じてしまうのだ。特に「突破口」なんて楽曲はその異様な世界と妙な迫力に疲れまくって、
「しばらくクリムゾンはいいです・・・。」
そんな気分になってしまった。
オヤジの中では、「暗黒の世界」は前作の「太陽と戦慄」やこの後に続く「レッド」に比べて少々地味な存在のアルバムだったが(←ジャケットのせいかも知れない・・・。)70年代のクリムゾンを語るには絶対外せない壮絶なアルバムと言う事が今回はっきりと分かった気がしている。目からウロコなのだ。
[M;King Crimson]




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