コージー・パウエルの「オーヴァー・ザ・トップ」を聴いてみた。

オヤジが小学校の3~4年生の頃、仮面ライダーは男の子に圧倒的な人気を誇るヒーローだった。家の近所の田圃や小学校の校庭でよく『仮面ライダーごっこ』をやって跳ね回ったもんである。当然、仮面ライダーの役に人気が集中する訳で、我々の間では『代り番こに、30分ずつ仮面ライダーを演じる。』という暗黙のルールが存在した。時間が来ると次の奴が、
「おい!そろそろライダー代われや~。」
なんて言って、怪人役とライダー役が入れ替わるのである。
・・・とまぁ、こんな個人的な思い出話を始めるとキリが無いので、軌道修正して「オーヴァー・ザ・トップ」の話をするが、このアルバムは発売された当初から注目されていた記憶がある。と言うのも、コージー・パウエルがあのレインボーに在籍中であった事と、参加ミュージシャンが非常に豪華(←ゲイリー・ムーア、ドン・ヘンリー、ジャック・ブルース、バーニー・マースデン等々)だった事で話題性があり、当時の音楽雑誌によく取り上げられていたのを覚えている。
で、中身は?というと、あんまり細かい話をするのは好きではないが、2曲目の「キラー」が良い。ゲイリー・ムーアのブチ切れギターとコージーのド迫力ドラム(←実に表現力の無い文章だけど、マジでこういう感じなのだ。)が主導権争いするように弾ける裏で、ジャック・ブルースのフレットレス・ベースがしつこく絡んで実にカッコイイ。若い頃ロックバンドをやってた中年オヤジにはたまらない1曲なのだ。ただ全体的な話をすると「オーヴァー・ザ・トップ」は決してハードロックアルバムじゃない。どちらかと言えばフュージョンに近い。意地の悪い言い方をすれば、コージーのドラムがロック寄りで、浮いているような気もするが、まぁそんな斜に構えた聴き方は止めて、今は亡きスーパードラマーのプレイに耳を傾けるのが正しい鑑賞法なのだろう。本日はここまで。
[Music Cozy Powell]




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