松任谷由実の「ダイヤモンドダストが消えぬまに」を聴いてみた。

「う~む・・・老けたなぁ・・・。」
なんて事を感じてしまう。
まぁ、自分の事を棚に上げて人様に、
「老けたなぁ・・・。」
なんて事を言うのは、傲慢な事は分かっているのだが、オヤジの中でのユーミンはどうしても『バブル華やかなりし頃のニューミュージック界の女王様』という印象のままなのだ。そんな事から現実を突きつけられるとオヤジは何となく寂しいのかも知れない。
さて、気を取り直して、オヤジがイメージするキラキラのユーミンが楽しめるアルバムを聴いた。「ダイヤモンドダストが消えぬまに」だ。
個人的な話で申し訳ないが、このアルバムが話題になっていたのはオヤジが東京で社会人になって2年目の冬の事で、少し仕事にも慣れて卒業以来しばらく忘れていた音楽への欲望がジワジワと復活しつつある頃だったと記憶している。銀座の山野楽器で収録曲の何曲かを耳にしたのを覚えているが、この時、自分が学生時代に何度も聴いたあのユーミンが何倍にもグレード・アップして帰ってきたような印象を受けたものだ。
単純に音楽に飢えていたせいもあるかも知れないが、ユーミンの作り出す曲の世界と冬の銀座の風景があまりにも上手くリンクして、
「こんなに東京という街が浮かび上がってくるアルバムも珍しいもんだ・・・。」
そんな事を感じたのを覚えている。
今回改めて聴いてみると、その辺は全く同じ。バブルがパンパンに膨らんでいた頃の東京という街の懐かしい風景と一緒に、その中を闊歩していた若かりし頃の自らの思い出が断片的に頭に浮かんで来る。自分の歩んできた軌跡を振り返るのに、こういうアルバムは非常に貴重だと思った次第だ。
[Music 松任谷由実]




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NO SUBJECT
それでもカラオケだけはちゃんと歌ってます。
たしかに声もルックスも 衰えてます。
今月なら「恋人はサンタクロース」あたりがいいですねえ♪
>ひるのまり様
僕はバブルで浮かれて調子に乗った世代の典型かな?
だから今でもあの頃の雰囲気に浸りたくて・・・。ユーミンを聴く理由の一番はそこにあるのです。