マイルス・デイヴィスの「マイルストーンズ」が目に止まった。

などと言いながら、聴いた訳ではない。単に目に止まっただけだ。・・・というのも、この「マイルストーンズ」ってアルバム、オヤジが生まれて初めて聴いたモダン・ジャズのアルバムなのだ。
時は1978年、高校1年のオヤジは、ロック好きの友人の家に遊びに行った時に、何枚かのアルバムの中にこの「マイルストーンズ」を発見した。不審そうな顔をするオヤジに友人は、
「聴いてみる?」
そう言って、レコードに針を落としたのだ。
当時のオヤジはマイルス・デイヴィスというミュージシャンの名前は知っていたが、それ以上の事は何も知らなかったので、自分の興味から逸脱した音楽を聴かされ、ちょっと困った記憶がある。その後十数年経って、自分がモダン・ジャズばかり聴くようになるとは夢にも思っていなかった頃のお話である・・・。
で、そんな思い出がある「マイルストーンズ」、
「これまで何度も聴いてきた1枚だ!」
なんて胸を張りたいのだが、世の中そんなに上手くいかない。マイルスのアルバムの中でもあまり聴かない1枚なのだ。
理由を説明すると、まずはこのアルバム、マイルスがモード奏法というジャズへの新たなアプローチ方法を確立する過程の1枚であり、ジャズの歴史の上では非常に重要な位置にあるアルバムだ。当然オヤジもマイルスのモード奏法がジャズの歴史の中で革新的である事は承知しているが、あくまでもこのアルバムは確立の過程であり、モード奏法を意識すると、オヤジは完成形が聴ける次のアルバム「カインド・オブ・ブルー」へ手が伸びるのだ。
まぁ、オヤジの場合昔からマイルスの音楽を難しく複雑に聴こうとする傾向がある為、アルバムの選択肢は中身以上に、マイルスのジャズに対する音楽的アプローチを優先してしまう。ただ、それだけマイルスの音楽は時代と共に大きく変化してきたって事も言えるのだけど・・・って今回は複雑な話になってしまった。マイルスだと何故かこうなるんだよなぁ~。次回はキチンと聴いてお話します。申し訳ない。
Miles Davis - Milestones
[Music Miles Davis]




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