ジャンゴ・ラインハルトの「イン・メモリアル」を聴いてみた。

話では聞いていたのだが、このギタリスト、左手の人差し指と中指の2本だけでギターのフレットを押さえて演奏している。若い時の火傷が原因でそうなったとの事だが、それで、あの哀愁あふれる素晴らしいフレーズのアドリブを弾きまくるのだ。
僕は、この古い映像に、ウェス・モンゴメリーが右手の親指だけでギターの弦を弾いて演奏するのを見た時以上の衝撃を受けてしまった。思わず身を乗り出して、見入ってしまい、最後にはあまりの事に笑ってしまったぐらいだ。
とにかく、僕はこの映像を見て、いくら基本に忠実にギターを弾いても、あふれ出る才能とセンス、鍛錬の前には成すすべもない事を痛感した。
そんな訳で、引っぱり出したのが、ジャンゴ・ラインハルトの「イン・メモリアル」だ。1935年から1939年までの名演が収録されている。音は決して良くないが、ジャンゴのギターは、アドリブ、バッキング共にクリアーに聴く事が出来る。
ジャンルとしては、ジャズなんだけど、そんな事はどうでも良くて、たまには、演奏の裏にある、すごいテクニックを忘れないようにしながら、こういうアルバムをじっくりと聴く。そして、古き良きアメリカをいっぱい感じるのも良いもんだと思うのだ。
Django Reinhardt
[Music Django Reinhardt]
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