再び、ジミー・マクグリフの「グルーヴ・グリーズ」を聴いてみた。

そんなわけで、我家のCD棚を引っ掻き回したのだが、希望に副うアルバムなんてそう簡単に見つからない。だって棚にはオヤジが今まで聴いてきた『従来の音楽』ばかりが並んでいるわけで、そんな所を探しても、
「お!コレはいいぞ~!」
なんて思うアルバムが見つかるはずがないのだ。
「久しぶりにCDショップへ行ってみるかなぁ・・・?」
なんて事を考え始めた頃に、ふと1枚のアルバムが目に止まった。ジミー・マクグリフの「グルーヴ・グリーズ」である。目に止まった理由は簡単、ジャケットだ。(←スケベ根性だけは煮詰まらずに従来のままである。)
とは言っても、ジミー・マクグリフと言えば、オルガン奏者。ジャズっていう従来の路線とは変わりないが、楽器的にはジャズの王道から外れていて、ほんの少しだけど『従来とはちょっと異なる音楽』って言えなくもない。
「今日の所は、この辺で手を打つか・・・。」
てな事となり、久しぶりに「グルーヴ・グリーズ」を流す事にした。
まず感じるのは、黒人独特のファンキーなグルーヴ感を随所に感じるが、それが結構軽いって事。シンプルでサラッとした曲が多く、ケツを後ろからグングン煽られるようなグルーヴ感とは違い、水の上をスイスイと流れて行くようなグルーヴ感なのだ。同じ黒人のオルガン奏者ジミー・スミスと比べると、明らかにうねりの幅も深さも小さく、ジミー・スミスのアドリブにはいっぱい裏がありそうだが、マクグリフのアドリブには馬鹿正直な能天気さを感じる。とまぁ、その辺が、このジミー・マクグリフがイマイチ、メジャーにならない理由なのかも知れないが・・・でも、オヤジは逆にこのス~ッとしたグルーヴ感こそがこの人の個性であり、持ち味なのだと思っているわけで、
「悪くない~悪くない~」
と、いつも思うのだ。
さて、聴き終われば結局『従来の音楽』だったけど、気分は良い。久しぶりに懐かしいアルバムを思い出して実に良かった次第。この凄いジャケットに感謝している。
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[M;Jimmy Mcgriff]



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