ピンク・フロイドの「原始心母」を聴いてみた。

プログレッシブ・ロックの面白さは、そんな所にもあるんじゃないかと思っている。
こんな考えに行きつくには、紆余曲折、色々な苦悩があった。
僕は若い頃、アルバムを聴こうとする姿勢が今よりもずっと真面目で純粋だったので、ピンク・フロイドのアルバムを聴きながら、その何らかのメッセージ性を掴み取ろうと必死になるあまり、疲れ果てていた気がするのだ。
そもそも、この「原始心母」にしても、いきなり「牛」である。
アルバムをカセットテープへダビングしながら、
「この牛が、一体何だというのだ?牛に振り向かれても困るのだが・・・。」
そんな事を思っていた。
ジャケットの牛とピンク・フロイドの音楽の関連性を必死で考えながら、ただただジャケットを眺めて、茫然としている高校生の自分を思い出してしまう。
まあ、あれから随分と時間が流れて、今では、ピンク・フロイドを聴いて、悩むような事はなくなったけど、何事にも意味を見出したがるややこしい若者(←当時の僕の事です)には、「ふりむく牛」はインパクトが強すぎたと思いますね。
[Music Pink Floyd]
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ジャケに牛がいるということは、きっと牛に何か関係がある音楽か?と思いながら当時は牛とにらみ合いながら聴いていました。で、未だ答えは分かりませんが、いい曲です。美しい~”原始心母””エコーズ”一番ピンク・フロイドらしいかもしれません。
>朱音様
それにしても、不思議な牛。
音楽以上に印象に残ります。
>MINAGI様
僕は、聴いてて疲れなくなったのは、20歳を過ぎてから。なんも考えずに聴くようになってからですね。
40をとっくに過ぎた今も度々聴くのは、おっしゃる通りメロディーの分かり易さかも知れません。
ご無沙汰してしまってスミマセン!
>「1回や2回聴いても分からない。でも、慣れた頃には、そのアルバムの虜になっている。ただし、他人に何所が良いのかが、説明できない。」
いやあ、ずばりその通りですよねえ!
なんて言いながら、プログレ初心者の私ですが(汗)。
でも、初めは「?」なのですが、知らないうちに「すっごく好き」になっているパターンって、私の場合も多いです(^^;)。
>波野井露楠様
こういうアルバムが、実に多い。困ったものです。